ピアノと楽器との音のマリアージュ 室内楽の楽しみ シューベルト『ヴァイオリンとピアノのための幻想曲』
  • 教室開催

  • ©飯島隆
  • ©︎Taira Tairadate
  • 平山 麻美(ピアニスト)
  • 須山 暢大(ヴァイオリニスト)
講師詳細

 時空を超えて、国境を越えて、想いを伝達をしてくれる音楽は、時として、言葉や行動より心を震わせる力を持った芸術です。なかでも、音と音で“想い”を共有し、創造することが出来る室内楽は、演奏家それぞれの音楽への情熱がその瞬間に反応し合う、まさに生演奏の醍醐味といえるでしょう。
 今年4月より開講中のシューベルト・ヴァイオリン作品シリーズ、第3回目となる最終回は、最晩年の大傑作『ヴァイオリンとピアノのための幻想曲』を取り上げます。 歌曲の王として知られるシューベルトですが、幼少期手始めに学んだ楽器はヴァイオリンでした。青年期に父・兄たちとのひとときに欠かせなかった弦楽器は、最晩年を迎えたシューベルトにとってどのように響いたのでしょうか。そして、短すぎる人生の中、彼がたどり着いた器楽作品の境地とは・・・。
 引き続き、ゲストには大阪フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター須山暢大氏をお迎えします。 これまで同様、演奏家の目線から作曲家の人生を追い、実演・解説とともに作品に触れてまいります。 音楽に魅了されてやまない私たちの“音と音のマリアージュ"、室内楽のひとときを皆様と共有出来たらと思います。(平山講師・記)



お申し込み
日程
2023/7/8
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,993円 一般 5,093円
設備費(税込)
165円

講師詳細

平山 麻美(ヒラヤマ アサミ)
3歳よりピアノ、5歳より作曲を始める。東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、同大学院音楽研究科修士課程修了。これまでにピアノを村田悦子、手塚真人、中島利恵、高良芳枝、吉武雅子、長尾洋史、多美智子の各氏に師事。また作曲を梶谷修、ピアノデュオを角野裕、室内楽を山本正治、板倉康明の各氏に師事。国内音楽コンクールはもとより、ウエスカ国際ピアノコンクール(スペイン)第2位、マウロ・パウロ・モノーポリ国際ピアノコンクール(イタリア)第2位(最高位)など国際コンクールにおいても受賞。2019年文化庁・日本演奏連盟主催の新進演奏家育成プロジェクト東京文化会館にてリサイタルを行うなど、これまで数々のリサイタル・演奏会に出演し、音楽専門誌上においても好評を得る。活動の場は海外へも広がりイタリア、ロンドンにてリサイタルに招聘される。また室内楽にも積極的に取り組み、これまで数々の名手との共演の機会を得ている。これらの経験から、アンサンブル活動として~Mariage de Piano~ピアノと楽器との音のマリアージュ~と題し、室内楽演奏会・音楽講座を定期的に開催している。
現在、全国各地にて演奏活動の傍ら、音楽講座、コンクール審査、後進の指導にあたっている。日本演奏連盟会員、日本ピアノ教育連盟会員。東京藝術大学音楽学部指揮科非常勤講師。
須山 暢大(スヤマ ノブヒロ)
都立芸術高校を経て、東京藝術大学音楽学部卒業。第1回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール第2位。シオン・ヴァレ国際ヴァイオリンコンクール入賞。ヴァイオリンをシオン・ヴァレ国際ヴァイオリンコンクール入賞。ヴァイオリンをG・フェイギン、G・プーレ、S・アシュケナージ各氏に師事。
ソリストとしてセントラル愛知交響楽団、藝大フィルハーモニア、東京室内管弦楽団、Shlomo・Mintz指揮 Orchestre Dohnanyi Budafok、Spirit of Europe等と共演。これまでに、サイトウキネンオーケストラ、紀尾井シンフォニエッタ、赤穂・姫路国際音楽祭プレコンサート等多数出演。ソロ・ヴァイオリン、コンサートマスターを務めたCD「CHAMBER MUSIC PLAYERS OF TOKYO in 紀尾井ホール」がレコード芸術の特選盤に選ばれる(オクタヴィア・レコードより好評発売中)
現在、大阪フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスター。