シューベルトのソナタ形式とロシアの世紀末 時代精神の影響を受けて
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  • 原田 英代(ピアニスト)
講師詳細

 1)「ベートーヴェンの後で何ができるか」というシューベルトの言葉は、明らかにベートーヴェンのソナタ形式を意識してのものでした。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンによって確立されていったソナタ形式は、ウィーン生まれのシューベルトにとっても当然マスターしなければならないものでしたが、もともとリート作曲家である彼にとって、独自のソナタ形式を見出だすのは楽なことではありませんでした。数々の未完のピアノ・ソナタがそれを物語っています。階級の対立から市民の時代に移行しようとしていたウィーンで、彼は暗中模索を繰り返しながら、ついには自分のソナタ形式を生み出します。その様子を、時代の背景とともに探ります。
 2)スクリャービンとラフマニノフは、少年期より名伯楽ズヴェーレフのもとでピアノを学んだ同僚でした。またモスクワ音楽院では両人ともアレンスキーのもとで学びロシアの香りの濃い抒情性に満ちた作品を書いていたにもかかわらず、やがて二人は全く違う音楽家に成長していきます。時代は世紀末に生を受けた二人が、不穏な時代にあって、どのように異なった道を見つけていったか探ります。 (講師・記)

協力:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所
★Hakuju Hallとの提携講座です。リサイタル(2022年3月11日金19:00 開演。定価4,500円)を前に、プログラムの聴きどころを解説します。
https://hakujuhall.jp/

この講座は終了しました

注意事項

★Hakuju Hallとの提携講座です。リサイタル(2022年3月11日金19:00 開演。定価4,500円)を前に、プログラムの聴きどころを解説します。お得なチケット付はリンク先にてお申込みいただけます。→https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/e43aff1f-c88d-9116-14e0-6188e5a98ae5

日程
2022/3/8
曜日・時間
火曜 16:00~17:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,553円 一般 4,653円
その他
・この講座の受講料には音楽使用料が含まれています。

講師詳細

原田 英代(ハラダ ヒデヨ)
東京藝大、同大学院を経て渡欧し、メルジャーノフに師事。ジュネーヴ国際コンクール最高位、シューベルト国際コンクール優勝、ラフマニノフ国際コンクール入賞。ケルン放響、スイス・ロマンド管、南西ドイツ・フィル、N響、読響等と共演。ラインガウ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、ヴュルツブルク・モーツァルト等の主要音楽祭に定期的に出演。2012年明治天皇百年祭での奉納演奏が話題となる。アウディーテよりCD4枚をリリース。著書『ロシア・ピアニズムの贈り物』(みすず書房)や、『こころ』(平凡社)への寄稿等の執筆活動、ロシア・ピアニズムの継承者としてレクチャーコンサート等にも精力的に取り組んでいる。ベルリン在住。