古代の日朝関係 「日本書紀」の検証

  • 韓国・慶尚南道咸安郡 末伊山古墳群(安羅加耶)
  • 高久 健二(専修大学教授)
講師詳細

 『日本書紀』には、古墳時代における日本列島と朝鮮半島との関係が多く記されています。しかし、基本的に『日本書紀』は奈良時代に編纂されたものであり、実際に発掘調査によって遺跡から出土した考古資料によって検証する必要があります。この講座では、古墳時代における倭と朝鮮三国との関係について、『日本書紀』に記された内容と考古資料を対比しながら検証していきたいと思います。具体的には、倭と百済・新羅・加耶諸国との交流関係について論じます。(講師・記)

第1回 倭と百済の交流-七支刀の検証-
石上神宮所蔵の七支刀は『日本書紀』に記された「七枝刀」に該当し、4世紀後半の倭と百済の交流関係を示しています。これら倭における百済系文物と百済における倭系文物をもとに、倭と百済の交流関係について検証します。

第2回 倭と新羅の交流-筑紫君磐井の乱の検証-
『日本書紀』には、6世紀前半に筑紫君磐井が新羅と結んで大和王権に宣戦布告したことが記されています。このように『日本書紀』では新羅はあまり友好的には描かれていませんが、実際は日本各地で新羅系文物が出土しています。これらをもとに倭と新羅の交流関係について検証します。

第3回  倭と加耶諸国の交流-任那日本府の虚像-
『日本書紀』には、いわゆる「任那日本府」が登場し、倭が朝鮮半島南部地域を支配していたかのような記述がみられます。しかし、実際には南部地域には加耶諸国の勢力が存在しており、日本列島に多くの文物がもたらされました。これら倭の加耶系文物と加耶の倭系文物をもとに、倭と加耶の相互交流について論じます。

お申し込み
日程
2020/1/18, 2/8, 3/21
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 11,880円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

高久 健二(タカク ケンジ)
1967年生まれ。九州大学大学院文学研究科修士課程修了、韓国・東亜大学校大学院史学科博士課程修了・文学博士取得。九州大学大学院比較社会文化研究科助手、埼玉大学教養学部准教授を経て、現在、専修大学文学部教授。専門は韓国・朝鮮考古学、東アジアの古墳文化。著書:『楽浪古墳文化研究』(学研文化社)