遣唐使・吉備真備 李訓墓誌の出現に関連して

  • 森 公章(東洋大学教授)
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 吉備真備は「吉備」、現在の岡山県の地方豪族出身で、父の代から都の官人の子として生育しました。そして22歳で霊亀度遣唐使の留学生に選定され、渡海、16年間の留学生活を経て、次の天平度遣唐使とともに帰朝し、さまざまな文物・学芸をもたらし、奈良時代の留学生では阿倍仲麻呂と並称される存在として著名です。この学芸の力により、皇太子の先生なり、その後、奈良時代後半の複雑な政局のなかで右大臣にまで昇進しています。
2019年末に中国で発見された李訓という人の墓誌に吉備真備の関係史料があることがわかり、話題を呼びました。真備はどのような形でこの墓誌に関与したのでしょうか。また謎の多い留学生の中国での活動はどうだったのでしょうか。新史料の出現を契機に、改めて吉備真備の足跡を考えてみたいと思います。(講師・記) 

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注意事項

■コロナの影響を鑑み、6/11→7/9に順延します。お申込みの皆様には後日お知らせいたします(5/15)

日程
2020/7/9
曜日・時間
木曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円

講師詳細

森 公章(モリ キミユキ)
 1958年生まれ。東京大学大学院博士課程単位修取退学。博士(文学)。文部技官・主任研究官として奈良国立文化財研究所で平城宮の発掘や出土木簡の整理・研究に従事し、高知大学人文学部助教授を経て、現在、東洋大学文学部教授。著書に『天智天皇』、『古代豪族と武士の誕生』(吉川弘文館)、『平安時代の国司の赴任』(臨川書店)、『遣唐使の光芒』(角川学芸出版、2010年)、『古代日中関係の展開』(敬文舎、2018年)、『阿倍仲麻呂』(吉川弘文館、2019年)など。