キャロルとポー 「テーマ」に着目すると文学はこうなる
  • 教室・オンライン同時開催

  • チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン、ドジソン家のアルバムより、19世紀 © Victoria and Albert Museum
  • 高山宏講師
  • 高山 宏(翻訳家)
講師詳細

 前回(4月期)シリーズで予告した通りAlice:Curiouser&Curiouser展が今回第1講レクチャーと同じ7月16日に東京で開催されるのを記念し、かつ拙著『アリス狩り』(青土社)が7冊完結したことの御挨拶を兼ね、『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』冒頭部を精読してみせることとしたが、誰もが素(す)で文学作品に接触する時まず手掛かりにするであろう「テーマ」ないし「モティーフ」の扱い方、作品全体への広げ方を具体的に見る。『不思議の国』での「穴」(と「夢」)、『鏡の国』での「鏡」(と「夢」)がそれであることを疑う人はあるまいと思われるが、これらテーマの同じ展開が、キャロル鍾愛のE・A・ポーのSF・怪奇短篇冒頭にも見事に見られる。結果、幻想文学のテマチック批評(thematics;thematology)の入り口に皆さんをアッシャー・インできれば目的達成。(學魔・記)

第1回 穴 ― ポー『瓶の中の手紙』
第2回 鏡 ― ポー「アッシャー家の崩壊」
第3回 言語 ― 穴としての、鏡としての

<展覧会のご案内>
「特別展アリス―へんてこりん、へんてこりんな世界―」 
会期:2022年7/16(土)~10/10(月・祝) 会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F)
https://alice.exhibit.jp/

図はマッド・ハッターのお茶会でのアリス、『不思議の国のアリス』初刊行版本より、ジョン・テニエル画、1866年、V&A内ナショナル・アート図書館所蔵 © Victoria and Albert Museum, London


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日程
2022/7/16, 8/20, 9/17
曜日・時間
第3週 土曜 13:00~14:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 13,200円
設備費(税込)
495円
持ち物など
<参考書>『西洋思想史大事典』の「モティーフ」の項(ハリー・レヴィン):各自でお求め下さい。
その他
教室は当日変わる場合があります。

講師詳細

高山 宏(タカヤマ ヒロシ)
 1947年岩手県生れ。やっと一介の翻訳家。『アレハンドリア アリス狩りⅤ』、『鎮魂譜 アリス狩りⅦ』(青土社2022)等著書多数、『アルチンボルド』(ジャンカルロ・マイオリーノ)、キャロル『鏡の国のアリス』佐々木マキ・絵、高山宏・訳(亜紀書房)、マガイアー『ボーリンゲン』(白水社)、スウィフト「ガリヴァー旅行記」(英国十八世紀文学叢書2・研究社)等訳書多数。当面、澁澤魔学の出発点、J・ブースケ『マニエリスム芸術』邦訳とたかや魔学の着地点、アンドレアス・キルヒャーの『マテーシスとポイエーシス』邦訳に専念。そして悲願のホッケ『迷宮としての世界』を英訳!