日本のジオパーク 日本列島の生い立ちを探る
  • 教室開催

  • 藤岡換太郎さん
  • 藤岡 換太郎(静岡大学防災総合センター客員教授)
講師詳細

 2021年6月現在、日本には43のジオパークがある。34の日本ジオパークと9つの世界ジオパークである。これを主催するのは日本ジオパークネットワークである。
 ジオパークとは何か、どのようにしてできてきたのか、それぞれのジオパークの地球科学的な特色はなにか。この講座ではジオパークを、火山活動を主にしたもの、日本海の拡大を主にしたもの、付加体や断層を主にしたもの、蛇紋岩や花崗岩など火山岩以外を主にしたもの、そして総合的なジオパークと6回に分けて解説する。特に、講師が手がけた下北、伊豆半島、三陸、室戸などのジオパークと、調査などで実際に現地へ行った31のジオパークについて、詳細に紹介する。 (講師・記)

<今期のテーマ>
1. 火山活動を主にしたジオパークI
箱根火山を代表として安山岩質な火山活動一般を紹介する。箱根では火山がどのようにしてできるのかについての新旧2つの考え、温泉や火山災害に関係する地球科学現象を紹介する。

2. 火山を主にしたジオパークII
伊豆大島を代表として玄武岩質な火山、ハワイの溶岩と同様な火山活動の全般を紹介。日本列島のような島弧のマグマがどのようにしてできるのかなどを解説。

3. 日本海の拡大、フォッサマグナ関係を主にしたジオパーク
糸魚川や男鹿を代表として日本海の拡大とフォッサマグナの形成に関係するジオパークを紹介する。糸魚川ではフォッサマグナの形成に関係する事件、男鹿では日本海拡大事件に関係する地層がすべてそろっている。

<来期のテーマ>
4. 付加体・断層を主にしたジオパーク
室戸を代表として付加体とは何か、どのようにしてできるのかを紹介する。室戸では付加体の中で起こっている地質現象が詳細に観察できる。日本列島が付加体の集合で出来たことを紹介する。

5. 蛇紋岩・花崗岩を主にしたジオパーク
アポイ岳を代表としてマントルに存在する橄欖岩(蛇紋岩)がどのようにして地表にまで出て来るのかを紹介する。火山岩以外の岩石でできているジオパークも紹介する。

6. 総合的な公園のジオパーク
火山活動などいろいろな原因でできる地球科学現象を網羅した総合的ともいえる地質公園。日本のジオパークはすべて単一の現象ではなくていろいろな現象の組み合わさったものである。三陸では3.11の地震による災害を中心に、琥珀や釜石鉱山、北山崎の絶景、浄土ヶ浜の55Maの流紋岩質な火山活動など様々な地球科学現象が紹介されている。

お申し込み
日程
2021/10/9, 11/13, 12/11
曜日・時間
第2週 土曜 13:30~15:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 13,200円
設備費(税込)
495円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
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講師詳細

藤岡 換太郎(フジオカ カンタロウ)
1946年京都市生まれ。 東京大学理学系大学院修士課程修了。理学博士(東京大学)。専門は地球科学。東京大学海洋研究所助手、海洋科学技術センター深海研究部研究主幹、グローバル・オーシャン・ディベロップメント観測研究部部長、海洋研究開発機構(JAMSTEC)特任上席研究員などを歴任。機構退職後、神奈川大学・放送大学の非常勤講師を経て静岡大学防災総合センター客員教授。潜水調査船「しんかい6500」に51回乗船。三大洋人類初潜航を達成。海底地形名委員会での功績から2012年海上保安庁長官表彰を受ける。著書に『深海底の科学』(NHKブックス)『海はどうしてできたのか』『山はどうしてできるのか』『川はどうしてできるのか』『フォッサマグナ』『三つの石で地球がわかる』(いずれも講談社ブルーバックス)『海がわかる57の話』(誠文堂新光社)『相模湾 深海の八景―知られざる世界を探る』『日本海の拡大と伊豆弧の衝突(共著)』(いずれも有隣堂)『深海底の地球科学』(朝倉書店)など多数。近著は『見えない絶景 深海底巨大地形』 (講談社ブルーバックス)。