スピノザ「エチカ」を読む

  • 江川 隆男(哲学者)
講師詳細

 本講座では、17世紀のオランダの哲学者、スピノザの『エチカ』を丁寧に読んで解説していきます。『エチカ』は、最初から順番に読んでわかるものではありません。どこから読み始めても、同じ難解さに直面します。重要なことは、哲学上のスタイルなど関係なく、『エチカ』に内在しつつ、考えることです。本講座では、『エチカ』を構成するスピノザのそれぞれの言説が、あるいはその言表作用がいかなる哲学上の意義をもつのかを講義形式も取り入れて十全に展開したいと思っています。
 今月期は、第二部の非十全な認識あるいは非十全な実在性についての考察が中心になります(ただし、進度によって前後する場合があります)。こうした本質的問題を通して、現代哲学としての、人類にとってもっとも重要な書物としての『エチカ』の意義、その反道徳主義的な倫理学の画期的な思考を、なるべく分かりやすく提示するつもりです。奮ってご参加ください。また、途中からの参加の方も歓迎します。 (講師記) 

1 1月 11日 非十全な認識について
2 2月 8日 非十全な認識の必然性(Ⅰ)
3 3月 14日 非十全な認識の必然性(Ⅱ)

お申し込み
日程
2020/1/11, 2/8, 3/14
曜日・時間
第2週 土曜 18:00~19:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 11,880円
持ち物など
<テキスト>スピノザ「エチカ」畠中尚志訳、岩波文庫、上・下巻:各自でご用意下さい。

その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

江川 隆男(エガワ タカオ)
1958年東京生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程退学。立教大学教授。博士(文学)。著書に、『存在と差異―ドゥルーズの超越論的経験論』(知泉書館)、『死の哲学』、『超人の倫理―〈哲学すること〉入門』、『アンチ・モラリア―〈器官なき身体〉の哲学』(以上、河出書房新社)、『スピノザ『エチカ』講義―批判と創造の思考のために』(法政大学出版局、2019年)、訳書に、ドゥルーズ『ニーチェと哲学』、ドゥルーズ/パルネ『ディアローグ』(以上、河出文庫)、ブレイエ『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』(月曜社)、べルクソン『講義録Ⅲ』(法政大学出版局)、論文に「気象とパトス―〈分裂分析的地図作成法〉の観点から」、「脱‐様相と無‐様相」(『現代思想』、青土社)、「デヴィッド・リンチと様相なき世界」(『日本病跡学雑誌』)などがある。