中央における地方豪族の存立基盤

  • 加藤 謙吉(歴史研究家)
講師詳細

古代の地方豪族の政治活動の場は、これまで彼等の本拠地のある特定の地域に限定され、国政との関わりはあくまでも補助的・脇役的な立場に留まるものと、理解されてきました。しかし地方豪族の中には早い時期から中央に進出し、中央豪族と同等の立場で朝廷に出仕し、高い政治的地位を得たものが少なくありません。しかも彼等は、中央進出後も依然としてその出身地に大きな勢力を保持し、中央と地方の双方に政治的拠点を築くのを通例としました。このような地方豪族の存在形態を、歴史的にどのように位置づけるべきなのか、息長氏や坂田氏に代表される近江の真人賜姓氏族、紀氏の同族である周防の角氏、光仁・桓武天皇と血縁的に結び付く加賀の道君氏の三例を取り上げて、検討してみたいと考えています。(講師記)

第1回(10/1):「息長(おきなが)氏と坂田氏〈近江の真人賜姓氏族〉」
第2回(11/5):「角(つの)氏と紀氏〈瀬戸内海航路の掌握と対外的軍事行動〉」
第3回(12/3):「北陸の雄族、道君(みちのきみ)氏の中央進出」

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2020/10/1, 11/5, 12/3
曜日・時間
第1週 木曜 13:00~15:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 
教材費(税込)
教材費 165円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

加藤 謙吉(カトウ ケンキチ)
1948年三重県四日市市生まれ。1976年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。成城大学・中央大学兼任講師、放送大学講師を歴任。博士(文学)。著書に『蘇我氏と大和王権』、『大和政権と古代氏族』、『大和の豪族と渡来人』、『大和政権とフミヒト制』(以上、吉川弘文館)、『秦氏とその民』、『吉士と西漢氏』(以上、白水社)、『日本古代の豪族と渡来人』(雄山閣)など。