大和政権の海外出兵と紀ノ川の水運
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  • 加藤 謙吉(歴史研究家)
講師詳細

三重・奈良両県県境の多雨地帯である大台ヶ原に端を発し、和歌山県の紀伊水道に注ぐ紀ノ川(上流の奈良県では吉野川と呼ばれる)は、豊富な水量に恵まれた流長136㎞におよぶ大河で、古来水運が栄え、その河川交通は、大和と紀伊を結ぶ大動脈の役割を果たしてきました。さらに大和政権時代の宮都が南大和の磐余・磯城(いわれ・しき)や飛鳥(あすか)の地に置かれたため、宮都から紀伊へと通じる陸路の沿道や紀ノ川の沿岸に勢力基盤を有する豪族たちの中には、大和政権の初期の海外出兵に荷担し、軍事氏族として発展を遂げるものが少なくありませんでした。彼等は紀ノ川の舟運を利用して河口部の紀伊水門(きのみなと)に集結し、水軍となって海を渡ったと推察することができます。今回の講座では、そのような豪族たちの実態を探り、紀ノ川の水路に依存した大和政権の海外出兵のありようが、時代とともにどのように変化していったのかを検討するつもりです。(講師・記)

第1回 吉野川・紀ノ川の景観
第2回 葛城ソツヒコ伝承と葛城道・巨勢道の豪族たち
第3回 紀路・紀ノ川沿いの豪族とその動向─紀氏と大伴氏─

受付一時中止
日程
2022/8/4, 9/1, 1/1
曜日・時間
第1週 木曜 13:00~15:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 13,200円
教材費(税込)
教材費 165円
設備費(税込)
495円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

加藤 謙吉(カトウ ケンキチ)
1948年三重県四日市市生まれ。1976年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。成城大学・中央大学兼任講師、放送大学講師を歴任。博士(文学)。著書に『蘇我氏と大和王権』、『大和政権と古代氏族』、『大和の豪族と渡来人』、『大和政権とフミヒト制』(以上、吉川弘文館)、『秦氏とその民』、『吉士と西漢氏』(以上、白水社)、『日本古代の豪族と渡来人』(雄山閣)など。