インド仏教原典で読み解く「心と自由」

  • 渡邉 郁子(東洋大学講師)
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 古代インドの人々は、宗教に何を求めたのか。急速な経済発展によって大きく変化する現代インドにおいても、宗教はひとが生きるうえでの基盤であり続けているように見えます。そこには、現代に通じる普遍的なものの見方・考え方があるように思われます。
 本講座では、古代インド仏教が捉える「心」に焦点を当てて、生の基盤とは何かについて考えます。近年、認知科学の発達によって、心は情報処理のシステムとして捉えられて、認知のメカニズムとして解明されてきました。しかしながら、生の基盤という点からは、返って遠のいてしまったように思います。今こそ、科学・哲学・倫理・宗教の未分化な古代インドの思想に耳を傾けて、現代的意味を見つけるときではないでしょうか。
 唯識や如来蔵・仏性を通じて描かれた「心」を取上げて、「自由」「解放」などとの関係について、「悟りの構造」「ことば(言語機能)の役割」「ことばと身体の関係」などに留意して、サンスクリット語の世界から迫ります。
 サンスクリット語を学んでみたいという方、サンスクリット語の学習経験のない方でも安心して受講して頂けます。(講師・記)

お申し込み
日程
2020/5/12
曜日・時間
火曜 15:15~16:45
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

渡邉 郁子(ワタナベ ミヤコ)
名古屋生まれ。東洋大学文学研究科博士後期課程満期退学(仏教学)。東洋大学非常勤講師。1988年より菅沼晃サンスクリット共同研究に参加。論文:「アプテ;サンスクリット文章論[Ⅰ]」(共訳)[Ⅱ]、[Ⅲ](『東洋学論叢』42,43、『東洋大学大学院紀要』26)、「『宝性論』における〈悟りの構造〉-正見と増益・損減をめぐって」(『印度学仏教学研究』49-2)など。翻訳書:『14人のダライ・ラマ――その生涯と思想』『ダライラマ 他者と共に生きる』(共訳)など。