カント哲学の基本概念 深い理解のために

  • 大橋 容一郎(上智大学教授)
講師詳細

「コペルニクス的転回」や「道徳法則」、「永遠平和」などで知られるカントの思想には、300年たった現代にも役立つメッセージが込められています。この講座では、現代哲学の水脈としてのカント哲学の特徴を、カント自身の基本概念の「原語」に求め、テキストを読みつつ受講者との質疑応答によって、それらの意味を再検討します。
以下のようなカントの基本概念の中から選んで検討します。英独のテキストも使用しますが、丁寧に解説しますのですべてを読みこなせる語学力は不要です。

コペルニクス的転回 (kopernikanische Wende, Copernican turn)
アプリオリとアポステリオリ (apriori und aposteriori, apriori and aposteriori)
感性と悟性 (Sinnlichkeit und Verstand, sensuality and understanding)
空間と時間(Raum und Zeit, space and time)
直観と概念(Anschauung und Begriff, intuition and concept)
カテゴリー(純粋悟性概念)(Kategorie, category)
構想力(Einbildungskraft, imagination)
物自体(Ding an sich, thing in itself)
自我(das Ich, ego)
理念(イデー)(Idee, idea)
アンチノミー(二律背反) (Antinomie, antinomy)

義務 (Pflicht, duty)
善意志 (guter Wille, good will)
格律(格率)(Maxime, maxim)
定言命法(kategorischer Imperativ, the caterorical imperative)
道徳法則 (moralisches Gesetz, moral law)
実践理性 (praktische Vernunft, practical reason)
自由と自律 (Freiheit und Autonomie, freedom and autonomy)
人格 (Persoenlichkeit, personality)
目的の国 (Reich der Zwecke, realm of purposes)
最高善 (das hoechste Gut, the highest good)

判断力 (Urteilskraft, power of judgement)
趣味判断 (Geschmacksurteil, judgement of taste)
美と崇高 (Schoenheit und das Erhabene, beauty and sublime)
合目的性(Zweckmaessigkeit, appropriateness)
自然 (Natur, nature)
啓蒙 (aufklaerung, enlightment)
永遠平和 (ewige Frieden, eternal peace)
根本悪 (das radikal Boese, the radical evil)
など。

お申し込み
日程
2019/10/23, 11/27, 12/18
曜日・時間
水曜 15:45~17:15
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 11,880円

講師詳細

大橋 容一郎(オオハシ ヨウイチロウ)
 1952年生まれ。現在、上智大学文学部哲学科教授。日本カント協会会長。日本哲学会評議員。専門分野は、近現代哲学思想史、認識論、ケアの哲学など。カントおよびフィヒテの哲学、その影響下にある19~20世紀の哲学思想史にもとづいて現代思想を見なおし、とくに多くの専門事典や全集に反映させている。関連書籍や論文の他、主な監修書・監訳書に、『岩波書店版カント全集』、『晢書房版フィヒテ全集』、『中央公論新社版哲学の歴史』、『弘文堂カント事典』、『岩波哲学・思想事典』、『世界人名大辞典』、『広辞苑』、『新カトリック大事典』などがある。