ザ・シルクロード
  • 教室開催

  • 石で描かれた花文様(帝京大学提供)
  • 東南から見るアク・ベシム遺跡(帝京大学提供)
  • 林 俊雄(創価大学名誉教授・東洋文庫研究員)
  • 宮下 佐江子(国士舘大学イラク古代文化研究所共同研究員)
  • 山内 和也(帝京大学文化財研究所教授)
  • 前田 たつひこ(平山郁夫シルクロード美術館学芸員)
  • 北 進一(群馬県立女子大学兼任講師)
  • 中野 照男(東京文化財研究所名誉研究員)
全ての講師
講師詳細

 シルクロードは地中海世界と広大なアジア世界を結ぶ多様な経済・文化交流の歴史的通路を象徴する雅称です。そこには生活のために苦闘した人びとや新たな世界を発見し躍動する人びとの姿が万華鏡のように映し出されています。シルクロードの壮大な地域と歴史に、様々な角度から光を当てるシリーズ。
 第Ⅷ期は、シルクロードの都市とその遺跡です。ヨルダンのペトラは、前4世紀にナバテア王国の都として繁栄し、断崖に造営されたギリシア様式のエル・ハズネ(宝物殿)はナバテア人の王墓とされます。キルギス共和国のアク・ベシム(スイヤブ)は、シルクロードの交易都市として6~11世紀に栄え、玄奘三蔵もここを訪れています。バクトリアは、中央アジアのアム・ダリア(オクソス)河畔の南北の地で、その都市遺跡であるアイ・ハヌムはグレコ・バクトリア王国(前3~前2世紀)のエウクラティデス1世の都城とされます。中国甘粛省の敦煌は、シルクロード上の最大石窟寺院である莫高窟が“砂漠の大画廊”としてあまりにも有名。韓国の古都・慶州は、仏教文化が栄えた古代新羅の都。石窟庵や仏国寺はありし日の面影を現在に伝えています。これらの都市遺跡に光を当てて、シルクロードを愉しんでみませんか?(講師・記)

〈スケジュール〉
第1回 スイヤブ(アク・ベシム) 東方と西方世界の接点 山内 和也講師
第2回 「岩の街」ペトラの栄枯盛衰 宮下佐江子講師
第3回 敦煌 豊富な文化遺産を現代に活かす 中野照男講師
第4回 遥かなり慶州 北進一講師
第5回 バクトラ 謎多きバクトリアの首都 前田たつひこ講師
第6回 ハルホリン モンゴル帝国の首都 林俊雄講師
第7回 海のシルクロードの古都・南京 北進一講師

〈参考書〉『シルクロードの世界』(NHK出版)

この講座は終了しました
日程
2021/7/7, 7/21, 8/4, 8/18, 9/1, 9/15, 9/29
曜日・時間
水曜 10:30~12:00
回数
7回
受講料(税込)
会員 23,100円 一般 30,800円
設備費(税込)
1,155円
持ち物など
〈テキスト〉当日、プリントを配布します。
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

林 俊雄(ハヤシ トシオ)
 1949年、東京都中野区生まれ。1972年、東京教育大学文学部、卒業。1979年、東京大学大学院博士課程、単位取得退学。古代オリエント博物館研究員、創価大学文学部教授を経て、2019年、定年退職し、名誉教授。専門は中央ユーラシアの考古学・歴史学。著書に『ユーラシアの石人』(雄山閣、2005)、『グリフィンの飛翔』(雄山閣、2006)、『スキタイと匈奴』(講談社、2017)、『遊牧国家の誕生』(山川出版社、2009)。趣味はクラシック音楽の鑑賞と演奏(ビオラ)。

宮下 佐江子(ミヤシタ サエコ)
1952年東京都生まれ。上智大学文学部史学科卒。国士舘大学イラク古代文化研究所共同研究員。奈良県橿原考古学研究所によるパルミラ遺跡発掘調査に1990年以来美術的遺物調査担当として参加。著書に『古代オリエントの世界』(共著)『ユーラシアの風 新羅へ』(共著)『シルクロードのガラス』(共著)ともに山川出版社など。
山内 和也(ヤマウチ カズヤ)
1961年生まれ。1992年テヘラーン大学人文学部大学院(修士課程)修了。帝京大学文化財研究所教授。専門はイラン、中央アジアの文化史、考古学。アフガニスタン、インド、キルギス、タジキスタン、エジプト、ヨルダンなど、中央アジアおよび西アジア地域で広く文化遺産の調査と保護のための活動を行っている。近年では、中央アジアのキルギス共和国、アク・ベシム遺跡で発掘調査を行い、大きな成果を挙げている。
前田 たつひこ(マエダ タツヒコ)
1954年生まれ。東海大学文学部卒業。平山郁夫シルクロード美術館学芸員。和光大学兼任講師。共著に『文明の道2ヘレニズムと仏教』(NHK出版)、『カラー版東洋美術史』(美術出版)、『世界美術大全集東洋編15中央アジア』(小学館)、『死と来世の神話学』(言叢社)、訳書にF. ティッソ『図説ガンダーラ』(東京美術)、A.フーシェ『ガンダーラ考古游記』(同朋舎)ほか、論文に「クシャーン王朝揺籃の地」、「スルフ・コタルの宗教について」など。
北 進一(キタ シンイチ)
1963年生まれ。中国・山東大学留学。アジア文化史専攻。美術研究センター講師、群馬県立女子大学兼任講師。著書に『アシュラブック 興福寺阿修羅像から東大寺不空羂索観音像へ』(美術出版社)、『ほとけを知る 仏像めぐりハンドブック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)。共著に『カラー版 東洋美術史』(美術出版社)、『世界美術大全集 東洋編15 中央アジア』(小学館)、『中国世界遺産の旅3 四川・雲南・チベット』(講談社)ほか。
中野 照男(ナカノ テルオ)
1950年生まれ。1973年九州大学文学部卒業、1978年九州大学大学院文学研究科博士課程中退、1978年東京国立博物館研究員、1992年東京国立文化財研究所美術部第一研究室長、その後、独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所副所長、成城大学文芸学部第二世紀特任教授を経て、現在東京文化財研究所名誉研究員。専攻分野は、東洋美術史、とくに中央アジアの仏教美術史。主な著書:『中国石窟 クムトラ石窟』(共著)1985年 平凡社、『仏画の見かた 描かれた仏たち』2001年 吉川弘文館など。