現象学の根本問題へ 言語の現象学

  • 齋藤 元紀(高千穂大学教授)
講師詳細

 20世紀初頭に創始された現象学は、以後さまざまな発展を遂げ、現代哲学・思想はもちろん、諸学問分野に今なおきわめて甚大な影響を与え続けています。現象学のうちで生まれたさまざまな問題群のなかでも、とりわけ注目すべき問題として、「言語」を挙げることができるでしょう。古来より哲学者たちは言語の問題に関心を寄せてきましたが、現象学は、近代の言語哲学の成果を批判的に継承しつつも、20世紀のいわゆる「言語論的転回」以後の潮流のなかで、言語をめぐる新たな洞察を次々に生み出してきました。
 「現象学の根本問題」と銘打った本講座、第Ⅰ期は「言語の現象学」と題し、「言語」の問題に焦点をあて、フッサールからデリダにいたる現象学的思考の核心に迫ります。重要な論点についてはできるだけ分かりやすく説明するとともに、ときに大胆な批判的考察も折り込みながら、お話しして参ります。初心者の方はもちろん、学部生・大学院生、そして社会人まで、現象学に関心を寄せる皆さん、「事象そのもの」をめぐる思考の冒険をご一緒しましょう。 (講師・記)   2020年4月期開講   

<第1期>                                            
1 イントロダクション――現象学の根本問題としての言語
2 意味と言語――フッサールからハイデガーへ
3 文学と絵画――サルトルからメルロへ
4 対話と解釈――レーヴィットからガダマーへ
5 言語と行為――サールからデリダへ  

<全体スケジュール>
  
第1期:言語の現象学(2020年4月期)
第2期:感性の現象学(2020年7月期)
第3期:歴史の現象学(2020年10月期)
第4期:自然の現象学(2021年1月期)

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み

注意事項

●●●6/2、6/16も休講です。4月期は6/30からスタートします。(5/25更新)
●●コロナウイルス対応による臨時休業の為、5/19は休講、補講は7/21に行います。(4/25更新)
●コロナウイルス対応による臨時休業の為、4/21は休講、補講は7/7に行います。 (4/2付)

日程
2020/6/30, 7/7, 7/21, 8/4, 8/18
曜日・時間
第1週・第3週・第5週 火曜 19:00~20:30
回数
5回
受講料(税込)
会員 16,500円 
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

齋藤 元紀(サイトウ モトキ)
1968年生まれ。法政大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(哲学)。現在、高千穂大学人間科学部教授。専門は、現象学・解釈学をはじめとする近現代哲学。主な著書に、『存在の解釈学』(法政大学出版局、2012年)、『始まりのハイデガー』(共編著、晃洋書房、2015年)、『連続講義 現代日本の四つの危機―哲学からの挑戦』(編著、講談社メチエ、2015年)、『ハイデガー哲学は反ユダヤ主義か―「黒ノートをめぐる討議』(共編著、水声社、2015年)、『21世紀の哲学をひらく―現代思想の最前線への招待』(共編著、ミネルヴァ書房、2016年)、『終わりなきデリダ―ハイデガー、サルトル、レヴィナスとの対話』(法政大学出版局、2016年)、『哲学の変換と知の越境―伝統的思考法を問い直すための手引き』(共編著、法政大学出版局、2019年)ほか。訳書に、ユルゲン・トラバント『人文主義の言語思想―フンボルトの伝統』(共訳書、岩波書店、2020年)、ギュンター・フィガール『問いと答え―ハイデガーについて』(共訳書、法政大学出版局、2017年)ほか。