手の倫理、みる誕生ー世界を足元から手探りする オンライン講座
  • オンライン講座

  • 鴻池朋子さん
  • 伊藤亜紗さん
  • 鴻池 朋子(アーティスト)
  • 伊藤 亜紗(東京工業大学教授)
講師詳細

 人間は一匹の動物として一人一人全部違う感覚で世界をとらえ、各々の環世界を通して世界を眺めている。それらは一つとして同じものがない。同じ言葉もない。同じ光もない。芸術がそのことに腹をくくって誠実に取り組めば、小さな一匹にとって世界は官能に満ち、やがて新たな生態系が動きだす。日々出会うものたちをしっかりと手探りし、遊び、粛々と自分の仕事をしていこう。見る、観る、視る、診る、看る、「みる」は視覚だけではなく、様々な身体で他者/自然と交通する手立てです。(鴻池・記)

 さわることには必ず意外性が含まれています。毛皮や皮膚も、実際に手でさわってみると、目で見て思っていたのは違う硬さや湿度、粘り気を持っていることに気づきます。ちょっとビクビクしながら、この「思ってたの違う」に巻き込まれてみる。もしかしたら、思いがけない欲望や衝動が、自分のなかにむくむくと目覚めるのに気づくかもしれません。触覚によって見ることは、そんな不確かで野蛮な世界に足をつっこむことです。でもだからこそ、そこには倫理が生まれるのだと思います。 (伊藤・記)

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日程
2021/9/7
曜日・時間
火曜 19:00~20:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,740円 一般 4,290円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください

講師詳細

鴻池 朋子(コウノイケ トモコ)
 玩具、雑貨のデザインに携わり1997年より絵画、彫刻、パフォーマンス、映像、手芸など様々なメディアで作品を発表。また屋外でのサイトスペシフィックな作品を各地で展開し、芸術の根源的な問い直しを続けている。近年のグループ展、2016年「Temporal
Turn」カンザス大学スペンサー美術館・自然史博物館(アメリカ)、2017年「Japan-Spirits of Nature」アクバラル美術館(スウェーデン)、2019年「瀬戸内国際芸術祭」、「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」国立新美術館 。近年の個展、2015年「根源的暴力」神奈川県民ホール、2018年「ハンターギャザラー」(秋田県立近代美術館)、「Fur Story」 LeedsArts University(イギリス)、2020年 「ちゅうがえり」(アーティゾン美術館)など。2017年芸術選奨文部科学大臣賞、2020年毎日芸術賞受賞。
伊藤 亜紗(イトウ アサ)
東京工業大学IIR未来の人類研究センター教授。リベラルアーツ研究教育院兼任。専門は、美学、現代アート。2010年に東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究美学芸術学専門分野を単位取得のうえ、退学。同年、同大学にて博士号を取得(文学)。学術振興会特別研究員をへて、2013年に東京工業大学に着任。著書に『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』(水声社、2013年)、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社、2015年)、『눈이 보이지 않는 사람은 세상을 어떻게 보는가 』(2016年)、『目の見えないアスリートの身体論』(潮出版、2016年)、『どもる体』(医学書院、2018年)『記憶する体』(春秋社、2019年)ほか。同時並行して作品の制作にもたずさわる。