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近代文学12選「蒲団」田山花袋
- 教室開催
- 小森 陽一(東京大学名誉教授)
2020年春から3ヶ月で1作品・3年間で、近代文学の主要な作品12作を味読していきます。各回、表題作を中心に、文学史上の意味や同時代の作家と作品、そこから浮かび上がってくる社会状況などを明らかにします。
『蒲団』は1907年(明治40年)に『新小説』に発表された田山花袋の代表作です。相馬御風が「われら現代青年の胸に触れる」と評したように、読者から熱狂的な反響を呼びました。
小説家志望の若い女性が、世の中に知られている作家、竹中時雄に弟子入りすることで大きく変わる日常生活。故郷に帰った女弟子の「蒲団」に、時雄が「顔を埋めて泣く」設定が、同時代の社会に衝撃を与えた文学状況とあわせて考えます。 (講師・記)
<テキスト>『蒲団』田山花袋
お手持ちのもので結構です。授業は、岩波文庫をもとに進めます。
当センターでは販売しておりませんので、ご了承ください。
- 日程
- 2022/7/13, 8/10, 9/14
- 曜日・時間
- 水曜 15:30~17:00
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 9,900円 一般 13,200円
- 設備費(税込)
- 495円
- 持ち物など
- <テキスト>『蒲団』田山花袋
お手持ちのもので結構です。授業は、岩波文庫をもとに進めます。
当センターでは販売しておりませんので、ご了承ください。
- その他
- 教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
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講師詳細
- 小森 陽一(コモリ ヨウイチ)
- 1953年生まれ。北海道大学大学院文学研究科修了。成城大学文学部助教授、東京大学助教授・教授を経て現職。著書に『構造としての語り』(新曜社)、『読むための理論 文学・思想・批評』(世織書房)『知の技法』(共著・東京大学出版会)、『ことばの力・平和の力 近代日本文学と日本国憲法』(かもがわ出版)、『難民(思考のフロンティア)』(共著・岩波書店)。『戦後日本は戦争をしてきた』(共著・角川書店)、『理不尽社会に言葉の力を』『戦争への想像力』『生きさせる思想-記憶の解析・生存の肯定』(新日本出版社)、『天皇の玉音放送』(朝日新聞出版)、『漱石論 21世紀を生き延びるために』(岩波書店) 、『東アジア歴史認識論争のメタヒストリー』(共著・青弓社)、『壊れゆく世界と時代の課題』(共著・岩波書店)などがある。