供養文化の日本史 墓の意味と墓をめぐる習俗

  • 徳野 崇行(駒澤大学准教授)
講師詳細

 本講座では、仏教的な葬儀、戒名、お墓に焦点を当てることで、日本の供養文化の歴史を辿ります。長い歴史と伝統が踏襲されていると思われている葬儀や供養は、実は様々な時代の思想や社会状況を背景に変化し、再編されてきました。日本仏教の歴史の中で様々な高僧たちが独自の仏教思想を展開してきたことは言うまでもありませんが、そうした教理の影響を受けつつ、現場の僧侶たちは死者の生き方と向き合いながら、どのような供養が相応しいのかを真贄に問い、それは供養文化の多様化を生み出す原動力となりました。
 およそ3か月に1回のペースで、①死を問うとは、②葬儀の始まり、③戒名の歴史、④お墓の歴史を紹介します。講座第4回目は、日本におけるお墓の歴史について取り上げます。
まず墓はもともと仏塔建立の功徳を死者に回向するものであった点を確認し、平安時代からは五輪塔、中世には板碑が普及したことを説明します。近世に入ると仏塔としての意味合いが希薄化し、明治以降では敬神崇祖論などの影響をうけて先祖代々墓が建立され、現代では多様な墓が建てられている状況を検討します。(講師・記)

〈今後のスケジュール〉
講義はおよそ3か月に1回のペースで進んでいきます。
①死を問うとは(終了)
②葬儀の始まり(古代~中世) ―臨終出家、死後出家、没後作僧(終了)
③戒名の歴史 (中世~近世) ―葬祭仏教の成立と展開(終了)
④お墓の歴史 (中世以降)   ―墓の意味と墓をめぐる習俗について

※本講座は、開講当日の窓口申し込みを承っておりません。WEBサイトでお手続きいただくか、開講一週間前までにお電話にてご予約のうえ、コンビニエンスストアでのご入金をお願いいたします。

お申し込み
日程
2021/6/27
曜日・時間
日曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
設備費(税込)
165円
その他
・本講座は、開講当日の窓口申し込みを承っておりません。WEBサイトでお手続きいただくか、開講1週間前までにお電話にてご予約のうえ、コンビニエンスストアでのご入金をお願いいたします。

講師詳細

徳野 崇行(トクノ タカユキ)
1978年生まれ。駒澤大学仏教学部卒業。駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士課程修了。博士(仏教学)。駒澤大学講師を経て、現在駒澤大学仏教学部准教授。専攻は宗教学。研究テーマは日本の民俗宗教。主な著書に『日本禅宗における追善供養の展開』(国書刊行会、2018)がある。