シェイクスピア「お気に召すまま」を解剖する
  • 教室・オンライン同時開催

  • 高田 康成(東京大学名誉教授)
講師詳細

 全6回で『お気に召すまま』を解剖します。芸術作品、とりわけ演劇作品は生き物ですから、時と場所によって限定された鑑賞が命と言うべきかもしれません。茶道の「一期一会」の心得です。しかし長い年月を経てなお生き抜いてきた古典的作品の場合は、それゆえ奥が深く、骨格といい肉付きといい強靭にして豊艶、しばし麻酔をかけて解剖しなければ分からないところが多いものです。
 『お気に召すまま』の骨格は、伝統的に「パストラル」という西欧文明に深く根差す文芸ジャンルに基づきます。すなわち「都市と田園」という対抗関係が織りなす、一つのダイナミックな見方であり考え方です。それが、エリザベス一世の宮廷という文化的背景を得て、「宮廷と森」といった変奏を奏でることになります。そこからさまざまに広がる波及効果と変容を、解剖してみようと思います。
 全6回の内訳は以下のとおりです。1~5回は5幕構成の作品の各幕に焦点を当てながら扱い、6回目に全体を論じるというのが基本です。どの翻訳でも結構ですので、1~5回については、毎回当該の幕にざっと目を通していただけますと幸いです。(講師記)

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注意事項

★講師都合により、8月3日は高田先生はご自宅からオンライン講義になります。(8/1記)
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日程
2022/7/6, 7/20, 8/3, 8/31, 9/7, 9/21
曜日・時間
第1週・第3週・第5週 水曜 13:00~14:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 19,800円 
設備費(税込)
990円
持ち物など
・プリント配付予定。(オンラインの方にはメール送付予定)
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

高田 康成(タカダ ヤスナリ)
東京大学名誉教授。著書・論文に『クリティカル・モーメント -批評の根源と臨界の認識』(名古屋大学出版会、2010)、『キケロ─ヨーロッパの知的伝統』(岩波書店、1999)。共編著に『シェイクスピアへの架け橋』(東京大学出版会)など。翻訳に『エラスムス=トマス・モア往復書簡』沓掛良彦氏と共訳(岩波文庫)。朝日カルチャーセンターでは「シェイクスピア原典講読」を30年担当。