縄文文化とは何か

  • 佐藤 宏之(東京大学教授)
講師詳細

 縄文文化とは、完新世を迎えた日本列島で栄えた森林性の新石器文化である。氷期の大陸性寒冷・乾燥気候から海洋性の温暖湿潤気候に劇的に転換した列島独特の自然環境の下で、狩猟・漁撈・採集からなる多角的な生業システムを発達させた縄文文化は、今日の日本列島の範囲にほぼ一致する。本講座では、縄文文化の社会生態学的側面について考えてみたい。
 まず縄文文化の性格を規定した自然環境とその下に発達した自然資源の構造について検討する(第1回)。次にそうした資源を高度に開発・利用した縄文人の生業システム(動物狩猟・漁撈・植物採集)について考察する(第2回)。縄文人はこれら食料資源以外にも、石材(黒曜石・サヌカイト等)、貴石(ヒスイ・琥珀等)、南海産貝類、顔料(ベンガラ・朱)、接着剤(天然アスファルト)等の資源を広範囲に流通させている。縄文文化という狩猟採集社会において発達した流通・交易の実態について、最新のデータをもとに論じてみたい(第3回)。

第1回 11月8日(金)15:30-17:00
 完新世の自然環境と縄文文化の範囲

第2回 11月22日(金) 15:30-17:00
 縄文時代の生業: 狩猟・漁撈・採集

第3回 12月20日(金) 15:30-17:00
 資源の開発と流通・交易

この講座は終了しました
日程
2019/11/8, 11/22, 12/20
曜日・時間
金曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 11,880円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

佐藤 宏之(サトウ ヒロユキ)
1956年宮城県仙台市生まれ。1982年東京大学文学部考古学専修課程卒業、(財)東京都埋蔵文化財センター調査員。1994年法政大学大学院人文科学研究科博士課程修了、博士(文学)取得。1997年東京大学大学院人文社会系研究科付属常呂実習施設助教授。1999年東京大学大学院新領域創成科学研究科(環境学)助教授。2003年東京大学大学院人文社会系研究科(考古学)助教授。現在、東京大学大学院人文社会系研究科(考古学)教授。