「マインドフルネス」を巡る仏教とキリスト教の対話

  • 柳田敏洋師
  • 山下良道師
  • 山下 良道 (鎌倉一法庵住職・ ワンダルマ仏教僧)
  • 柳田 敏洋(カトリック・イエズス会司祭)
講師詳細

仏教僧・山下良道師は曹洞禅の内山興正老師を、イエズス会神父・柳田敏洋師は中世の神学者トマス・アクィナスを語り、それを踏まえ仏教とキリスト教を横断しマインドフルネスという実践から存在そのものに迫ります。

【タイムスケジュール予定】
◆16:00~17:00  柳田敏洋師の講義
良道師との対話で「わたしの二重構造」に宗教の本質がかかわるところまで来たように思う。それをキリスト教の立場から探求するのにトマス・アクイナスのエッセ(存在そのもの)とエンス(存在する者)が手掛かりになる。トマスにとり神の本質はエッセである。一方この世のあらゆるものはエンスであり人間もそう、しかし人間は神の似姿としてエッセに開かれており、そこに真の自己とアガペーを見いだせる。瞑想体験とも合致しており、これを論じたい。

◆17:15~18:15   山下良道師の講義
私の禅の師匠である内山興正老師に『進みと安らい』という50年前に書かれた本があり、柳田師もこの本に強い関心を示された。なかでも書中の、第四図、第五図、第六図が最重要。第四図はこの世界に個物が存在している様子を描き、それはまさにエンス。そして第五図は、第四図の外に存在しているもう一つ意識。第五図と第四図の二重構造を生きるのが第六図。個々に存在するものを越えて、存在そのもの構造を解明している。それはエッセ(=神の本質)とどう繋がるのか。

◆18:30~20:00  柳田敏洋師と山下良道師との対話
これまで二回の対談で、柳田師はキリスト教で神と呼ばれるものと、ヴィパッサナー実践によるご自分の経験がどう結びつくかを論じられた。個々に存在するもの(エンス)を、平静にありのままに観察するのがマインドフルネス。それはこの世界の外にたってこの世をみつめている視線。そのとき、存在するものではなく、存在そのもの(エッセ)の次元が現れる。仏教とキリスト教の二つの伝統を横断し、マインドフルネスという実践方法を手がかりに存在そのものの謎に迫ります。

この講座は終了しました

注意事項

・教室を10階18号室→11階23号室に変更しました。

日程
2019/12/21
曜日・時間
土曜 16:00~20:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 7,480円 一般 8,800円

講師詳細

山下 良道 (ヤマシタ リョウドウ )
鎌倉一法庵住職。スダンマチャーラ比丘。1956年東京生まれ。東京外語大学仏語科卒業後、曹洞宗僧侶となる。1988年アメリカのヴァレー禅堂にて海外布教活動を開始。イタリアを経由して帰国後、京都曹洞禅センター、渓声禅堂で坐禅指導。2001年ミャンマーのパオ森林僧院にてテーラワーダ仏教の比丘になり、パオ瞑想メソッドを終了。2006年スリランカ、ネパールを経由して帰国。それ以降、鎌倉一法庵を拠点として、日本各地とインドで瞑想指導。現在の立ち位置は「ワンダルマ仏教僧」。著書『青空としてのわたし』『本当の自分とつながる瞑想入門』『光の中のマインドフルネス』。共著に『アップデートする仏教』『仏教3.0を哲学する』。最新刊は『「マインドフルネス×禅」であなたの雑念はすっきり消える』
柳田 敏洋(ヤナギダ トシヒロ)
カトリック・イエズス会司祭。イエズス会霊性センター「せせらぎ」所長
1952年生まれ。京都出身。1977 年京都大学大学院工学研究科修了。民間企業に技術研究員として従事後、カトリック・イエズス会入会。上智大学大学院哲学研究科哲学専攻博士前期、神学研究科神学専攻博士前期修了。1991 年カトリック司祭叙階。その後、米国、カナダにて「霊操」指導コースを研修。1994 年12月から翌年4月までカルカッタに滞在し、マザー・テレサの施設「死を待つ人の家」でボランティアを体験し、心を込めた無償の奉仕の大切さをマザー・テレサから学んだ。帰国後、イエズス会修練長職を11 年間務め「霊操」指導に取り組む。その間、インドでヨーガ、ヴィパッサナー瞑想を体験した。その後、エリザベト音楽大学教授・理事長を経て2014年6月より現職。イグナチオの「霊操」をはじめ「キリスト教的ヴィパッサナー瞑想」の指導に携わりながらキリスト教霊性と東洋の霊性の統合に取り組んでいる。著書に、『日常で神とひびく』、『日常で神とひびく2』(いずれも、ドン・ボスコ社)。