タルムードを通して学ぶユダヤ教入門

  • 市川 裕(元東京大学教授)
講師詳細

 19世紀の後半からナチス時代まで、ドイツ語圏の大学には、ユダヤ系の法律学者が多く教鞭をとっていたことが知られています。また、お雇い外国人として東大で教えた法学者が、日本人の研究者に大きな影響を与えていますが、一人の日本人学者は、その先生について、「非常に考えが深く・・・」と述べています。この深く考え、あらゆる可能性を論ずることは、タルムード以来のユダヤ的知性の特徴ではないかと、思われます。
 そこで、「ユダヤ人はどう考えるのか」、という点に注目して、代表的なユダヤ教の特徴を取り上げて、それが実際タルムードではどのように議論されているか、それを直接、テキストから学んでいきたいと思います。タルムードのテキストの成り立ちや学問の歴史も、講義の中でご紹介していきます。(講師記)

●7月期予定
第4回  人間の創造
第5回  「過ぎ越し祭」の晩餐
第6回  安息日に禁じられる仕事とはなにか

・4月期に終了したテーマ
第1回  二つのトーラー、いわゆる「口伝律法」とは
第2回  「選びの民」とはどういう意味か
第3回  「シュマアの朗読」と一神教の信仰

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日程
2019/7/13, 8/10, 9/28
曜日・時間
土曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,720円 
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

市川 裕(イチカワ ヒロシ)
2019年3月まで東京大学教授(大学院人文社会系研究科・文学部)。専攻は聖書とユダヤ教。1976年、東京大学法学部を卒業後、宗教学の大学院で旧約聖書を学ぶが、イエス時代のキリスト教に強く惹かれたため、エルサレムのヘブライ大学に留学し、いわゆる律法研究に取り組む。大学では学べない生きた宗教の現場を経験するため、現地のシナゴーク(ユダヤ教会堂)で1年間、毎朝の礼拝に出席し、一般庶民の生活の中に深く根ざした宗教の営みに感銘を受ける。そうした体験と帰国後に日本の宗教を学び直す中で、思索を深めた結果を、主著の「ユダヤ教の精神構造」にまとめている。