ユース学生会員 スピノザ「エチカ」を読む

  • 江川 隆男(哲学者)
講師詳細

 本講座では、17世紀のオランダの哲学者、スピノザの『エチカ』を丁寧に読んで解説していきます。『エチカ』は、最初から順番に読んでわかるものではありません。どこから読み始めても、同じ難解さに直面します。重要なことは、哲学上のスタイルなどではなく、『エチカ』に内在しつつ、考えることです。本講座では、『エチカ』を構成するスピノザのそれぞれの言説が、あるいはその言表作用がいかなる哲学上の意義をもつのかを講義形式も取り入れて十全に展開したいと思っています。
今月期は、第二部の非十全な認識あるいは非十全な実在性についての考察が中心になります(ただし、進度によって前後する場合があります)。こうした本質的問題を通して、現代哲学としての、人類にとってもっとも重要な書物としての『エチカ』の意義、その反道徳主義的な倫理学の画期的な思考を、なるべく分かりやすく提示するつもりです。奮ってご参加ください。また、途中からの参加の方も歓迎します。  (講師記)        


1   7月  6日 真の観念と十全な観念との差異
2   8月 10日 認識における身体の意義
3   9月 14日 知覚における身体の意義

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注意事項

ユース学生会員は、朝日カルチャーセンターの会員で30歳未満の学生が対象です。入会金は、学生証のご提示で半額になります。講座のお申し込み時に毎回学生証を確認いたします。あらかじめお電話でご予約のうえ、窓口でお手続きください。

日程
2019/7/6, 8/10, 9/14
曜日・時間
土曜 18:00~19:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 4,860円 
持ち物など
<テキスト>スピノザ「エチカ」畠中尚志訳、岩波文庫、上・下巻:各自でご用意下さい。
その他
7/6のみ第1週に行いますので、日程ご注意ください。
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

江川 隆男(エガワ タカオ)
1958年東京生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程退学。立教大学教授。博士(文学)。著書に、『存在と差異―ドゥルーズの超越論的経験論』(知泉書館)、『死の哲学』、『超人の倫理―〈哲学すること〉入門』、『アンチ・モラリア―〈器官なき身体〉の哲学』(以上、河出書房新社)、『スピノザ『エチカ』講義―批判と創造の思考のために』(法政大学出版局、2019年)、訳書に、ドゥルーズ『ニーチェと哲学』、ドゥルーズ/パルネ『ディアローグ』(以上、河出文庫)、ブレイエ『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』(月曜社)、べルクソン『講義録Ⅲ』(法政大学出版局)、論文に「気象とパトス―〈分裂分析的地図作成法〉の観点から」、「脱‐様相と無‐様相」(『現代思想』、青土社)、「デヴィッド・リンチと様相なき世界」(『日本病跡学雑誌』)などがある。