村上春樹作品を読む 「ねじまき鳥クロニクル」

  • 小森 陽一(東京大学名誉教授)
講師詳細

 『ねじまき鳥クロニクル』は三部構成の長篇小説で、第一部「泥棒かささぎ篇」が1992年から93年にかけて、第2部「予言する鳥篇」が1994年、第3部「鳥刺し男篇」が1995年と、4年間にわたって書き継がれた、村上春樹の長篇小説です。この小説を書き終えた後の、河合隼雄氏との対談で、村上春樹は「イメージとして」「頭の片隅にあった」のは、夏目漱石の『門』の野中宗助と御米夫婦だったと語っていることに注目して講義を進めていきます。ノモンハン事件をはじめとする、軍国日本をめぐる歴史認識についても言及しながら春樹文学の深層に分け入りたいと思っています。 (講師記)

 
<テキスト> 『ねじまき鳥クロニクル』<全3部>村上春樹
各自ご用意ください。お手持ちのもので結構ですが、授業は新潮文庫をもとに
進めます。当センターでは販売しておりませんので、ご了承ください。


下記の候補から作品を取り上げていく予定です。
日程や回数は、各期のパンフレット等をご参照ください。

1 風の歌を聴け(終了)
2 1973年のピンボール(終了)
3 羊をめぐる冒険(終了)
4 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
5 ノルウェイの森(2019年10月期)
6 ダンス・ダンス・ダンス
7 国境の南、太陽の西
8 ねじまき鳥クロニクル
9 スプートニクの恋人
10 海辺のカフカ
11 アフターダーク
12 1Q84
13 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
14 騎士団長殺し

この講座は終了しました
日程
2020/1/28, 2/25, 3/24
曜日・時間
火曜 18:30~20:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 11,880円
持ち物など
<テキスト> 『ねじまき鳥クロニクル』 (全3部)村上春樹
各自ご用意ください。お手持ちのもので結構ですが、授業は新潮文庫をもとに進めます。
当センターでは販売しておりませんので、ご了承ください。
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

小森 陽一(コモリ ヨウイチ)
1953年生まれ。北海道大学大学院文学研究科修了。成城大学文学部助教授、東京大学助教授・教授を経て現職。著書に『構造としての語り』(新曜社)、『読むための理論 文学・思想・批評』(世織書房)『知の技法』(共著・東京大学出版会)、『ことばの力・平和の力 近代日本文学と日本国憲法』(かもがわ出版)、『難民(思考のフロンティア)』(共著・岩波書店)。『戦後日本は戦争をしてきた』(共著・角川書店)、『理不尽社会に言葉の力を』『戦争への想像力』『生きさせる思想-記憶の解析・生存の肯定』(新日本出版社)、『天皇の玉音放送』(朝日新聞出版)、『漱石論 21世紀を生き延びるために』(岩波書店) 、『東アジア歴史認識論争のメタヒストリー』(共著・青弓社)、『壊れゆく世界と時代の課題』(共著・岩波書店)などがある。