狩猟の民族考古学

  • 佐藤 宏之(東京大学教授)
講師詳細

 植物を食料としていたサルの仲間から人類が出現するためには、狩猟が重要な画期を与えた。人類化のプロセスは、臨機的な狩猟から組織的・計画的な狩猟活動への変化と捉えることができる。しかしながらこの過程は石器をはじめとする考古学資料の分析だけでは明らかにできないので、世界の狩猟民族の民族考古学調査がもたらす知見が非常に重要となる。本講座では、人類と狩猟との関係について考える。
 まず人類が誕生するために果たした狩猟の意義について、大脳の巨大化と身体構造の進化を中心に検討する(第1回)。狩猟の成功は、道具や技術といったハードだけではなく、狩猟の方法・組織や行動原理といったソフトの理解が鍵となるので、ロシア極東の少数民族を対象とした民族調査の例を紹介する(第2回)。続いて日本の代表的な狩猟集団である東北地方のマタギの調査例を取り上げ、狩猟のもつ文化的・社会的意味について議論したい(第3回)。(講師・記)

第1回 1月31日(金)15:30-17:00
 人類化に与えた狩猟の意義

第2回 2月21日(金) 15:30-17:00
 狩猟の民族考古学調査1: ロシア極東

第3回 3月27日(金) 15:30-17:00
 狩猟の民族考古学調査2: マタギ

お申し込み
日程
2020/1/31, 2/21, 3/27
曜日・時間
金曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 11,880円
その他
●1/31は11階23号室、2/21と3/27は10階2号教室で行ないます。
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

佐藤 宏之(サトウ ヒロユキ)
1956年宮城県仙台市生まれ。1982年東京大学文学部考古学専修課程卒業、(財)東京都埋蔵文化財センター調査員。1994年法政大学大学院人文科学研究科博士課程修了、博士(文学)取得。1997年東京大学大学院人文社会系研究科付属常呂実習施設助教授。1999年東京大学大学院新領域創成科学研究科(環境学)助教授。2003年東京大学大学院人文社会系研究科(考古学)助教授。現在、東京大学大学院人文社会系研究科(考古学)教授。