ブラームス晩年の室内楽を考える

  • 西原稔講師
  • クラリネット奏者の亀井良信さん、ピアニストの市川高嶺さん、チェリストの築地杏里さん。
  • 西原 稔(桐朋学園大教授)
  • 亀井 良信(クラリネット奏者)
  • 築地 杏里(チェリスト)
  • 市川 高嶺(ピアニスト)
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講師詳細

 1885年に最後の交響曲第4番を完成したのち、ブラームスの関心は室内楽に向かっていきました。同時にこの頃を境に彼の作風は変化を見せるようになります。このトーク・コンサートでは、1886年完成の「チェロ・ソナタ第2番」と1891年完成の「クラリネット三重奏曲」をとり上げます。「チェロ・ソナタ第2番」はチェロ協奏曲と言っても過言ではないほどの充実した創作で、彼は交響曲の密度をこのソナタに求めました。1891年作曲の「クラリネット三重奏曲」は彼の晩年の創作を代表する作品で、厭世的な音調は暮れ行く19世紀ロマン派を象徴しています。これら2曲の室内楽を通してブラームスが後期の創作で目指していた世界を解き明かしていきたいと思います。(講師・記)

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日程
2019/12/15
曜日・時間
日曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,960円 一般 4,620円
教材費(税込)
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講師詳細

西原 稔(ニシハラ ミノル)
山形県生まれ。東京藝術大学大学院博士過程満期退学。現在、桐朋学園大学音楽学部教授。18、19世紀を主対象に音楽社会史や音楽思想史を専攻。「音楽家の社会史」、「聖なるイメージの音楽」(以上、音楽之友社)、「ピアノの誕生」(講談社)、「楽聖ベートーヴェンの誕生」(平凡社)などの著書のほかに、共著・共編で「ベートーヴェン事典」(東京書籍)、監訳・共訳で「オペラ事典」、「ベートーヴェン事典」(平凡社)などがある。現在、シューマンとブラームスに関する著作に取り組んでいる。
亀井 良信(カメイ ヨシノブ)
9歳のときに父のてほどきで、クラリネットを始める。桐朋女子高等学校音楽科卒業後渡 仏。パリ市12区立ポール・デュカ音楽院、オーベルヴィリエ・ラ・クールヌーヴ地方国 立音楽院をいずれも満場一致の1位で卒業する。フランスの作曲家ピエール・ブーレーズ に認められ、騎馬オペラ団ZINGARO のソリストを務めた。2003 年帰国後はソロ、室内 楽奏者として各地で活動している。NHK-FM「FMシンフォニーコンサート」「ベストオブ クラッシック」「きらクラ」NHK-BS「クラッシック倶楽部」「題名のない音楽会」に出 演。2012年リリースのCD「Rhapsodie」、2016年リリースの「Cantabile」が「レコード 芸術」特選盤に選ばれている。第16回出光音楽賞、2005年度「アリオン賞」、名古屋音 楽ペンクラブ賞を受賞。桐朋学園大学准教授、東京音楽大学講師、使用楽器:Buffet Crampon「Divine」&「Tradition」
築地 杏里(ツキジ アンリ)
第71回全日本学生音楽コンクール全国大会第1位。併せて日本放送協会賞、かんぽ生命奨励賞を受賞。第13回ビバホールチェロコンクールにて井上賞を受賞。秋吉台音楽コンクール弦楽四重奏部門第1位。併せてベートーヴェン賞、山口県知事賞(最優秀賞)を受賞。学内の成績優秀者による桐朋室内楽演奏会、桐朋学園大学卒業演奏会、プロジェクトQ、風と緑の楽都音楽祭等に出演。イタリアのキジアーナ音楽院夏季マスタークラスでクァルテットのメンバーとして、全額スカラシップを得てギュンター・ピヒラー氏に師事し、ディプロマを取得。クァルテット・インテグラのメンバーとして活動中。公益財団法人松尾学術振興財団より第29回助成を受ける。サントリー室内楽アカデミー第5期フェロー。桐朋学園大学音楽学部チェロ科卒業。これまでに山崎伸子、中田有、倉田澄子各氏に師事。現在、松波恵子氏に師事。

市川 高嶺(イチカワ タカネ)
桐朋女子高校音楽科、桐朋学園大学、同研究科を修了後、パリ・エコール・ノルマ音楽院、スイスのベルン高等音楽院で研鑽を積む。UFAM国際音楽コンクール室内楽部門第 1位、フランスの音楽祭などでのコンサートに出演。ザルツブルガー・ゾリステン、ワルシャワ・フィル・コンサートマスターズと共演、ポーランド・シレジアフィルハーモニー管弦楽団とシューマンのピアノ協奏曲を共演。2018年、東京文化会館にてリサイタルを開催し好評を博す。2019年、リサイタルのライブ CDをリリース。「音楽現代」にて準推薦盤に選ばれる。これまでに、アラン・ムニエ(Vc)、二宮和子(Cl)、林峰男(Vc)などの各氏と共演。近年は趣味の登山から山小屋などでのコンサートにも積極的に取り組む。また、2017年にはクラリネット左藤博之、林裕子とトリオ「Bavardage」(ババルダージュ)を結成し、全国で定期的な演奏活動も行っている。これまでに、鍵岡眞知子、有賀和子、アンドレ・ゴログなどの各氏に師事。現在、ショパン国際ピアノコンクール inASIAなどの審査員を務め、伴奏・室内楽で活躍する傍ら、自身のピアノ教室にて後進の指導にも力を注ぐ。公益財団法人日本ピアノ教育連盟会員。