タルムードを通して学ぶユダヤ教入門

  • 市川 裕(東京大学名誉教授)
講師詳細

19世紀の後半からナチス時代まで、ドイツ語圏の大学には、ユダヤ系の法律学者が多く教鞭をとっていたことが知られています。また、お雇い外国人として東大で教えた法学者が、日本人の研究者に大きな影響を与えていますが、一人の日本人学者は、その先生について、「非常に考えが深く・・・」と述べています。この深く考え、あらゆる可能性を論ずることは、タルムード以来のユダヤ的知性の特徴ではないかと、思われます。
今年度は昨年度に引き続き、タルムードでどのような議論が行われているのかを、内容的な重複を避けつつ、12回にわたって様々な論点を取り上げていきたいと思います。(講師・記)

<今後の予定>※カリキュラムは変更する場合がございます。
2020年7月期

第1回 トーラーが目指すもの―「トーラー・リシュマー」 
第2回 ユダヤ教が定める613戒の戒律とは?
第3回 口伝律法ミシュナの教えはどう分類されたか?

10月期:
第1回 ハラハーの学習と実践のどちらが大事か?
第2回 ユダヤ教の女性観:女性に課せられた戒律
第3回 身体障害者と神の恵み

2021年1月期:
第1回 偽証を戒めるユダヤ法廷 「証人を脅す」
第2回 ユダヤの戒律は誰が決めるのか ラビ論争の処理
第3回 安息日と神殿祭儀の優先順位 

4月期:
第1回 親の義務と子の義務
第2回 神への罪と隣人への罪
第3回 死刑囚と死後の救い メシアの世と来る世をめぐる議論

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

この講座は終了しました
日程
2020/7/11, 8/8, 9/12
曜日・時間
土曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

市川 裕(イチカワ ヒロシ)
2019年3月まで東京大学教授(大学院人文社会系研究科・文学部)。専攻は聖書とユダヤ教。1976年、東京大学法学部を卒業後、宗教学の大学院で旧約聖書を学ぶが、イエス時代のキリスト教に強く惹かれたため、エルサレムのヘブライ大学に留学し、いわゆる律法研究に取り組む。大学では学べない生きた宗教の現場を経験するため、現地のシナゴーク(ユダヤ教会堂)で1年間、毎朝の礼拝に出席し、一般庶民の生活の中に深く根ざした宗教の営みに感銘を受ける。そうした体験と帰国後に日本の宗教を学び直す中で、思索を深めた結果を、主著の「ユダヤ教の精神構造」にまとめている。