聖書の中の「なぜ」を読み解く 死海文書の世界

  • 守屋 彰夫(東京女子大学名誉教授)
講師詳細

 今から七十年以上前に、死海のほとりで八百本の巻物が発見され、その中には、聖書の再話と分類される巻物も多数見つかりました。これは、旧約聖書には採用されなかったけれど、聖書の説明が十分ではない「隙間」を埋める楽しい話がたくさん書かれ、読まれていたことの証しです。方舟で生き物たちを救ったノアはなぜ選ばれたのか、モーセ以前のアブラハムは十戒を知っていたのかなどです。このような「隙間」の疑問に答えるのが聖書の再話です。奇想天外な話もありますが、現在の聖書を理解する上で、大いに助けになり、聖書への関心が一層高まります。
 聖書の再話の翻訳出版も始まりましたので、聖書の「隙間」を自分で発見できる楽しみもあります。春―夏学期は、ノアからアブラハムまでの再話を、秋―冬学期は、レビの一族の遺訓文学を扱います。(講師・記)


この講座は終了しました
日程
2020/1/21, 2/18, 3/17
曜日・時間
火曜 11:45~13:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 11,880円
その他
教室を変更することもございます。ご案内掲示を確認ください。教室により机の並びが異なることもございますのでご了承ください。

講師詳細

守屋 彰夫(モリヤ アキオ)
1946年生まれ。東京教育大学大学院文学研究科博士課程(古典文献学)修了。ヒブル・ユニオン・カレッジ(Hebrew Union College)大学院修了、Ph.D.その後、ライデン大学(オランダ)、ノートル・ダム大学(アメリカ)、ハレ大学(ドイツ)、イェール大学などで研究に従事。現在、東京女子大学名誉教授。聖書の言語であるヘブライ語・アラム語や聖書周辺の様々な言語学的研究から、旧約聖書に新しい解読の光を投げかける。死海文書、サマリア五書、聖書外典・偽典の研究などの分野で論文多数。著書に、『古代世界におけるモーセ五書の伝承』(共編著、京都大学学術出版会)、訳業に、ゲザ・ヴェルメシ『解き明かされた死海文書』(青土社)など。