ユダヤ人と離散の歴史 西アジア・地中海文化圏から大西洋へ

  • 市川 裕(東京大学名誉教授)
  • 嶋田 英晴(同志社大学共同研究員)
  • 伏見 岳志(慶応義塾大学教授)
  • 守川 知子(東京大学准教授)
全ての講師
講師詳細

日本人から見ると、領土をもたない集団としてのユダヤ人の生き方には、どこか本質的な違いを感じてしまう。時代の変化に敏感で、しかも、国際交易によって独自の利用価値をもち、各地の支配者と特異な関係を築いたことは、ユダヤ人独自の生き残りの戦略だったのではないか。それは、ユダヤ教の精神とどこかでつながっているのか。それとも、世界各地の同種の交易民と何ら変わらない「海の民」らしさでしかないのか。
アジア各地を研究する専門家の成果によって具体的な資料に裏打ちされた歴史的検証をぜひご期待ください。(市川裕講師・記)

〈ご案内事項〉
・本講座は教室でも、オンラインセミナーアプリ「Zoom」【ウェビナー】を使ったオンラインでも、受講できるハイブリッド講座です【講師は教室】。パソコンやタブレット、スマートフォンでも配信を見ることができます。
・【本講座はメール登録のある受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。期間内は受講者は何度でもご視聴いただけます。】
・配布資料がある場合はメールでご案内いたします。郵送はしておりません。
・開講日の前日夜までにメールアドレス登録のある受講者の皆様に講座視聴URLとパスワード、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。弊社からのメールが届かない事案が発生しておりますため、モバイルメールアドレス(docomo、au、SoftBank、Y!mobileなど)はなるべく使用しないようお願い申し上げます。メールが届かない場合は asaculonline001@asahiculture.com までお問合せください。
・Zoomのソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。
・ネット環境による切断やその他アプリの障害が起きた場合には、当社は責任を負いかねます。 またやむを得ない事情により実施できなかった場合は、受講料の全額をお返しいたします。
・第三者との講座URLの共有や貸与、SNSを含む他の媒体への転載、また、講座で配布した教材を受講目的以外で使用することは著作権の侵害になりますので、固くお断りいたします。
・オンライン講座の申し込みはWEB決済のみで承ります(開講日前日まで)。キャンセルは開講日の4日前まで承ります(手数料550円)。キャンセルの場合はasaculonline001@asahiculture.comまでご連絡ください。その後のキャンセルはできませんのであらかじめご了承ください。

【各回テーマ】
◆第1部 西アジア・地中海文化圏から大西洋へ(2021年4月期~7月期)
1回 4/17(土) ユダヤ人のスペイン追放と世界史の大変動
        東京大学名誉教授 市川裕
2回 5/ 1(土) 中世イスラーム世界のユダヤ社会とその変容
        同志社大学共同研究員 嶋田英晴
3回 5/29(土) 地中海とインド洋:国際交易路移動とその背景
        同志社大学共同研究員 嶋田英晴
4回 6/ 5(土) 大西洋世界に広がるユダヤ人の絆
        慶應義塾大学教授 伏見岳志
5回 6/19(土) 南北アメリカでのユダヤ人の生活と信仰
        慶應義塾大学教授 伏見岳志
6回 7/ 3(土) 近世ペルシアのユダヤ人と国際商業
        東京大学准教授 守川知子
7回 7/17(土) 西アジアのユダヤ教の巡礼地:バビロン捕囚の「遺産」をたどって
        東京大学准教授 守川知子
※各回のお申し込みもいただけます。
※各テーマは変更になる場合もございます。


◆第2部 インド以東から極東の日本まで(2021年10月期~2022年1月期・予定)
8回 ユダヤ教史における大航海時代の意義
   東京大学名誉教授 市川裕
9回 大航海時代の海域アジアと異邦人
   東京大学准教授 島田竜登
10回 国際交易都市マカオと改宗ユダヤ人
   東京大学准教授 岡美穂子
11回 マニラ・ガレオン貿易と中国陶磁器
   立教大学講師 宮田絵津子
12回 デイヴィッド・サスーンとアジアの海
   東京大学准教授 島田竜登
13回 長崎のユダヤ人とキリシタン
   東京大学准教授 岡美穂子
14回 人吉の地下水槽とユダヤ教のミクヴェ
   東京大学名誉教授 市川裕
※各テーマは変更になる場合もございます。

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み

注意事項

・本講座はZoom【ウェビナー】を使用した【教室でもオンラインでも受講できるハイブリッド講座です】【講師は教室】。開講日の前日夜までに受講者の皆様に講座視聴URLとパスワード、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。メールが届かない場合は、 【asaculonline001@asahiculture.com】 までお問合せください。
・ソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。【受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。】

日程
2021/4/17, 5/1, 5/29, 6/5, 6/19, 7/3, 7/17
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
7回
受講料(税込)
会員 23,100円 
設備費(税込)
1,155円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

市川 裕(イチカワ ヒロシ)
2019年3月まで東京大学教授(大学院人文社会系研究科・文学部)。名誉教授。専攻は聖書とユダヤ教。大学で法学を学んだ後、宗教学の大学院で旧約聖書を学ぶ。イエス時代以後のユダヤ教に強く惹かれ、エルサレムのヘブライ大学に留学、律法研究に取り組む。生きた宗教の現場を経験するため、現地のシナゴーク(ユダヤ教会堂)で1年間、毎朝の礼拝に出席し、一般庶民の生活の中に深く根ざした宗教の営みに感銘を受ける。帰国後に東洋の宗教を学び直し、思索を深めた結果を、主著の『ユダヤ教の精神構造』(東京大学出版会、増補改訂版2020)にまとめた。他に『ユダヤ人とユダヤ教』岩波新書2019、『ユダヤ教の歴史』山川出版社2009など。
嶋田 英晴(シマダ ヒデハル)
同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)共同研究員。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学、博士(文学)。現在は國學院大學、立教大学、神田外語大学兼任講師。中世イスラーム世界のユダヤ教徒の移動と当時の覇権国家(王朝)の盛衰との関りに強い関心を抱く。近年では、「ゲニザ文書」とマイモニデスの『ミシュネー・トーラー』を用いて、当時のムスリムとユダヤの「協業」の実態解明に取り組む。主著に『ユダヤ教徒に見る生き残り戦略』(晃洋書房、2015年)、論文に「中世イスラーム世界における教育と破門の機能について」/勝又悦子他[編]『一神教世界の中のユダヤ教(市川裕先生献呈論文集)』(リトン、2020年)など。
伏見 岳志(フシミ タケシ)
慶應義塾大学商学部教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)ラテンアメリカの植民地時代のヨーロッパやアジア出身者の経済活動や生活について関心を持っている。現在は、現地のユダヤ系商人による大西洋を超えた貴金属や繊維製品の取引、さらにはその信仰形態を調査し、とくに近世ユダヤ商人の会計簿の作成や保存について 分析している。著作に『近代ヒスパニック世界と文書ネットワーク』(共著:悠書館、2019年)、『女性から描く世界史』(共編著:勉誠出版、2016年)など。
守川 知子(モリカワ トモコ)
東京大学大学院人文社会系研究科准教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(文学)、イラン史、西アジア社会史。特に、社会史や文化史を専門とし、イラクのシーア派諸聖地への巡礼や、海や陸のシルクロードを通じた文化交流、アルメニア人などの宗教マイノリティを主たる研究対象としている。近年では、ペルシア語の旅行記や回想録といった一人称の叙述史料を用い、キリスト教からの改宗者問題や、ムスリムの見た仏教社会の研究を進めている。主著に、『シーア派聖地参詣の研究』(京都大学学術出版会、2007年)、編著に『移動と交流の近世アジア史』(北海道大学出版会、2016年)があり、このほかイランの正月を扱った『ノウルーズの書』(京都大学人文科学研究所、2011年)や12世紀のペルシア語百科全書『被造物の驚異と万物の珍奇』(『イスラーム世界研究』2008~18年)などの原典翻訳にも力を入れている。