基礎から学ぶ日本仏像史

  • 松田 誠一郎(東京芸術大学教授)
講師詳細

 今回の講義では、平安時代後期(934-1185)、および鎌倉時代(1185ー1333)の仏像について講義します。
 前半3回は、仏師定朝(?-1057)の作品である、平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像・雲中供養菩薩像(1053年)を取り上げます。阿弥陀如来像の造形的特徴と像内納入品のこと、和様彫刻・寄木造りの形成過程、雲中供養菩薩像に関する問題について講義します。
 後半3回は、円成寺大日如来像(1176)から興福寺北円堂諸像(1208年)にいたる、仏師運慶(?ー?)の作品を取り上げ、その作風変遷を跡づけるとともに、運慶彫刻の特質について考察します。 (講師・記)

 授業では、各作品の造形・技法の特徴や制作の歴史的背景などを、スライドと資料を併用して詳しく解説するとともに、全体を通して、定朝作品と運慶作品の特質を理解できるように配慮します。なお、本講座の講義内容は、下記の教科書に対応しています。
 教科書 水野敬三郎『奈良・京都の古寺めぐり―仏像の見かた』(岩波ジュニア新書89)

4月6日(火)   平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像(1)  阿弥陀如来像の概要
4月20日(火)  平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像(2)  和様彫刻の形成
5月18日(火)  平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像(3)  雲中供養菩薩像
6月1日(火)   運慶の彫刻(1)  円成寺大日如来像・願成就院の諸像
6月15日(火)  運慶の彫刻(2)  東大寺南大門の金剛力士像
6月29日(火)  運慶の彫刻(3)  興福寺北円堂の諸像


<テキスト>
水野敬三郎著『奈良・京都の古寺めぐり 仏像の見かた』(岩波ジュニア新書89、岩波書店、860円税別)は各自ご用意ください。

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2021/4/6, 4/20, 5/18, 6/1, 6/15, 6/29
曜日・時間
火曜 13:00~15:00
回数
6回
受講料(税込)
会員 19,800円 
教材費(税込)
教材費 660円
設備費(税込)
990円
持ち物など
<テキスト>
水野敬三郎著『奈良・京都の古寺めぐり 仏像の見かた』(岩波ジュニア新書89、岩波書店、860円税別)は各自ご用意ください。
その他
※教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
・今期は日程が変則的です。ご注意ください。

講師詳細

松田 誠一郎(マツダ セイイチロウ)
1960年、東京生まれ。東京学芸大学教育学部卒業、東京芸術大学大学院美術研究科修士課程終了。1984年から東京芸術大学美術学部非常勤講師、89年第1回国華賞、90年東京芸術大学より学術博士の学位取得。91年~99年京都市芸術大学美術学部専任講師、99年より東京芸術大学美術学部専任講師、2001年から准教授、2012年から教授。著書は『東大寺と平城京 日本美術全集第4巻 奈良の建築・彫刻』共著(講談社)、『カラー版 日本美術史』共著(美術出版社)、『週刊朝日百科 日本の国宝15京都/広隆寺』責任編集(朝日新聞社)、『醍醐寺大観 第1巻 建築・彫刻・工芸』共著(岩波書店)など多数。