基礎から学ぶ日本仏像史
  • 教室開催

  • 松田 誠一郎(東京芸術大学教授)
講師詳細

 今期の講座では、飛鳥時代(538-710)の仏像について講義します。
 第1・2回は、日本仏像史の劈頭をかざる法隆寺金堂の釈迦三尊像(623年、止利仏師作)を取り上げます。その造形・技法はもちろん大陸から学ばれたものですが、その表現にはすでに日本的な特徴があらわれています。講義では、中尊像の着衣形式に焦点を当てながら、日本における仏像のはじまりについて解説します。
 第3・4回は、法隆寺に伝わるクス材製木彫像の名作、夢殿の救世観音像と、百済観音像を取り上げます。対照的な造形を示す両観音像を比較して、それぞれの魅力を味わいながら、飛鳥時代前期(538-661年)における木彫像の展開について解説します。
 第5・6回は、中宮寺の半跏思惟像を取り上げます。アジアにおける半跏思惟像の流れや傑作を紹介したうえで、飛鳥時代後期(661-710年)における木彫像の展開のなかで、中宮寺像の占める位置について考えていきます。
 授業では、各作品の特徴や歴史的な背景をスライドと資料を用いて詳説するとともに、全体を通して檀像彫刻のもつ魅力や特徴が理解できるよう配慮します。 (講師・記)

 10月05日(火) 法隆寺金堂釈迦三尊像(1)
 10月19日(火) 法隆寺金堂釈迦三尊像(2
 11月16日(火) 救世観音像と百済観音像(1)
 11月30日(火) 救世観音像と百済観音像(2)
 12月07日(火) 中宮寺の半跏思惟像(1)
 12月21日(火) 中宮寺の半跏思惟像(2)

なお、本講座の講義内容は、下記の教科書の第1章から第3章の内容に対応しています。
<テキスト>
水野敬三郎著『奈良・京都の古寺めぐり 仏像の見かた』(岩波ジュニア新書89、岩波書店、860円税別)は各自ご用意ください。

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2021/10/5, 10/19, 11/16, 11/30, 12/7, 12/21
曜日・時間
火曜 13:00~15:00
回数
6回
受講料(税込)
会員 19,800円 
教材費(税込)
教材費 660円
設備費(税込)
990円
持ち物など
<テキスト>
水野敬三郎著『奈良・京都の古寺めぐり 仏像の見かた』(岩波ジュニア新書89、岩波書店、860円税別)は各自ご用意ください。
その他
※教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
・今期は日程が変則的です。ご注意ください。

講師詳細

松田 誠一郎(マツダ セイイチロウ)
1960年、東京生まれ。東京学芸大学教育学部卒業、東京芸術大学大学院美術研究科修士課程終了。1984年から東京芸術大学美術学部非常勤講師、89年第1回国華賞、90年東京芸術大学より学術博士の学位取得。91年~99年京都市芸術大学美術学部専任講師、99年より東京芸術大学美術学部専任講師、2001年から准教授、2012年から教授。著書は『東大寺と平城京 日本美術全集第4巻 奈良の建築・彫刻』共著(講談社)、『カラー版 日本美術史』共著(美術出版社)、『週刊朝日百科 日本の国宝15京都/広隆寺』責任編集(朝日新聞社)、『醍醐寺大観 第1巻 建築・彫刻・工芸』共著(岩波書店)など多数。