「日本書紀」と百済系史料

  • 森 公章(東洋大学教授)
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 『日本書紀』はさまざまな材料から作られており、その素材の1つに百済系史料があります。百済は日本に儒教や仏教など国家の文明化に資する精神的文物を供与してくれた国で、4世紀以来、倭国と称した我が国と密接な関係にありました。660年に唐・新羅によって滅亡、その後の復興運動を経て、663年白村江戦により完全に滅亡し、多くの亡命百済人が到来し、律令国家形成にも寄与した人物もいます。そうした中で、『日本書紀』の対外関係の史料、特に6世紀の「任那日本府」をめぐる記述には百済系史料に基づく記述がうかがわれ、「任那」の理解とも深く関わっています。今回は百済系史料のあり方と紹介するとともに、「任那」についての理解も検討してみたいと考えています。
(講師・記) 

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日程
2020/2/20
曜日・時間
木曜 15:30~17:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,960円

講師詳細

森 公章(モリ キミユキ)
1958年生まれ。東京大学大学院博士課程単位修取退学。博士(文学)。文部技官・主任研究官として奈良国立文化財研究所で平城宮の発掘や出土木簡の整理・研究に従事し、高知大学人文学部助教授を経て、現在、東洋大学文学部教授。著書に『倭の五王』(山川出版社)、『天智天皇』、『在庁官人と武士の生成』、『古代豪族と武士の誕生』(吉川弘文館)、『平安時代の国司の赴任』(臨川書店)、『古代日中関係の展開』(敬文舎)、編著に『日本の時代史3倭国から日本へ』(吉川弘文館)など。