基礎から学ぶ日本仏像史
  • 教室開催

  • 松田 誠一郎(東京芸術大学教授)
講師詳細

 今回の講座では、平安時代前期〔784-931〕に制作された、神護寺・東寺・観心寺・広隆寺に伝わる一木造りの木彫像について講義します。
 この時期の木彫像は、技法的には彫刻の表面を素地のまま仕上げる作品(檀像風木彫像)と、木屎漆を盛って仕上げる作品(乾漆併用木彫像)とに大別されます。 第1回の講義では、延暦年間〔782-806〕に制作された檀像風木彫像の神護寺薬師如来立像を取り上げ、第2-7回の講義では、承和年間〔834-848〕に制作された乾漆併用木彫像の東寺講堂諸像、神護寺五大虚空蔵菩薩像、広隆寺講堂阿弥陀如来像、観心寺如意輪観音像を取り上げます。
 授業では、毎回資料を配付して関連史料を講読し、制作年代や造像背景などを解説するとともに、スライドを用いて各像の造形・技法の特徴を具体的に説明し、研究上の問題点と各作品のもつ魅力について、分かりやすくお話しします。 (講師・記)


<スケジュール>※スケジュールは変更になる場合がございます。
 第1回 7月5日 神護寺の薬師如来立像
 第2回 7月19日 東寺講堂の真言密教像(1)
 第3回 8月2日 東寺講堂の真言密教像(2)
 第4回 8月9日 東寺講堂の真言密教像(3)
 第5回 8月30日 神護寺の五大虚空像菩薩像
 第6回 9月6日 広隆寺講堂の阿弥陀如来像
 第7回 9月20日 観心寺の如意輪観音像


 授業では、各作品の特徴や歴史的な背景をスライドと資料を用いて詳説するとともに、全体を通して檀像彫刻のもつ魅力や特徴が理解できるよう配慮します。
 なお、本講座の講義内容は、下記の教科書の第9章・第10章・第11章の内容に対応しています。

<テキスト>
 水野敬三郎『奈良・京都の古寺めぐり 仏像の見かた』(岩波ジュニア新書89)、岩波書店、ISBN:4-00-500089-4、税込946円。 
 ※各自ご用意ください。

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2022/7/5, 7/19, 8/2, 8/9, 8/30, 9/6, 9/20
曜日・時間
火曜 13:00~15:00
回数
7回
受講料(税込)
会員 23,100円 
教材費(税込)
教材費 770円
設備費(税込)
1,155円
持ち物など
<テキスト>
水野敬三郎著『奈良・京都の古寺めぐり 仏像の見かた』(岩波ジュニア新書89、岩波書店)は各自ご用意ください。
その他
※教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
・今期は日程が変則的です。ご注意ください。

講師詳細

松田 誠一郎(マツダ セイイチロウ)
1960年、東京生まれ。東京学芸大学教育学部卒業、東京芸術大学大学院美術研究科修士課程終了。1984年から東京芸術大学美術学部非常勤講師、89年第1回国華賞、90年東京芸術大学より学術博士の学位取得。91年~99年京都市芸術大学美術学部専任講師、99年より東京芸術大学美術学部専任講師、2001年から准教授、2012年から教授。著書は『東大寺と平城京 日本美術全集第4巻 奈良の建築・彫刻』共著(講談社)、『カラー版 日本美術史』共著(美術出版社)、『週刊朝日百科 日本の国宝15京都/広隆寺』責任編集(朝日新聞社)、『醍醐寺大観 第1巻 建築・彫刻・工芸』共著(岩波書店)など多数。