『緋文字』に見る女の生きかた

  • 荒 このみ(東京外国語大学名誉教授)
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 17世紀のアメリカ植民地では魔女の存在が信じられていました。異端を排除するピューリタン思想に支配されたボストンで、主人公へスター・プリンは姦通の罪に問われます。『ボヴァリー夫人』(1857)『アンナ・カレーニナ』(1877)と並び世界の3大姦通小説と呼ばれるナサニエル・ホーソーンの『緋文字』(1850)に描かれたヘスター像に、今日の読者は何を読み取ることができるでしょうか。1692年、アメリカ史上の汚点とされる魔女裁判によって19人が処刑されます。この裁判には予審判事としてホーソーンの先祖もかかわっていました。19世紀半ばのアメリカ・ルネサンスを代表する作品を読みます。(講師・記)

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日程
2021/2/24
曜日・時間
水曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
持ち物など
当日資料を配布いたします。
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

荒 このみ(アラ コノミ)
1946年生まれ。東京外国語大学名誉教授・博士(文学)。
お茶の水女子大学文教育学部卒業、東京大学大学院博士課程修了。中央大学・津田塾大学・東京外国語大学で教鞭をとる。アメリカ文学・文化専攻。著書『マルコムX』『アフリカン・アメリカン文学論』『歌姫あるいは闘士 ジョセフィン・ベイカー』など。訳書シルコウ著『儀式』ミッチェル著『風と共に去りぬ』など。ノーベル文学賞作家トニ・モリスンをはじめ、ラルフ・エリスンなどアフリカン・アメリカン作家を研究。文学を通してアメリカ社会を解釈する。