縄文文化のはじまりを探る
- 教室・オンライン同時開催
- 佐藤 宏之(東京大学名誉教授)
1万年以上の間続いた定着的な狩猟採集社会である縄文文化は、北海道から沖縄まで、今日の日本列島とほぼ同じ範囲に広がっていた。かつて縄文文化は、氷河時代(更新世)の旧石器文化が1万年前頃に終わり、新たに始まった温暖で湿潤な完新世に適応した文化であったと考えられてきたが、最近の研究によってそうではないことがわかってきた。縄文文化は氷河時代の終わり頃の寒冷な時期に既に開始され、世界でもっとも古い土器文化のひとつを生み出していたのである。
本講義では、まず氷河時代に現れた初期の縄文文化である縄文時代草創期について、その背景となった自然環境の激変と文化の適応パターンの変化を取り上げる(第1回)。縄文文化は、新たに出現した温帯森林に適応した文化であったため、森林の北上に伴い南から北へと次第に広がっていった(第2回)。旧石器時代の狩猟生活に適応していた遊動から、狩猟に加えて漁撈や植物資源の採集も重視する定着的な行動原理へと、生活行動も次第に変化していった(第3回)。5000年間継続した草創期の間にこれらの変化が徐々に現れて、ようやく本格的な縄文文化が形成されたのである。(講師・記)
■第1回 1月23日(月)13:00-14:30
「縄文時代草創期の自然環境とその変化」
■第2回 2月27日(月) 13:00-14:30
「北上する草創期文化」
■第3回 3月27日(月) 13:00-14:30
「生活の変化: 遊動から定着へ」
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- 日程
- 2023/1/23, 2/27, 3/27
- 曜日・時間
- 月曜 13:00~14:30
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 9,900円 一般 13,200円
- 設備費(税込)
- 495円
- その他
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講師詳細
- 佐藤 宏之(サトウ ヒロユキ)
- 1956年宮城県仙台市生まれ。1982年東京大学文学部考古学専修課程卒業、(財)東京都埋蔵文化財センター調査員。1994年法政大学大学院人文科学研究科博士課程修了、博士(文学)取得。1997年東京大学大学院人文社会系研究科付属常呂実習施設助教授。1999年東京大学大学院新領域創成科学研究科(環境学)助教授。2003年東京大学大学院人文社会系研究科(考古学)助教授。東京大学大学院人文社会系研究科(考古学)教授を経て、東京大学名誉教授。