ワーグナー「ニーベルングの指環」 「ヴァルキューレ」

  • 山崎 太郎(東京工業大学教授)
講師詳細

 舞台祝祭劇《ニーベルングの指環》4部作は19世紀ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナー畢生の大作であり、北欧・ゲルマンの神話を題材に、科学文明や資本主義による人間性の疎外という近代社会の様相を寓意的に描いたそのドラマ(台本もワーグナーが執筆)は今日にも通じる問題性を孕んでいます。また、その音楽は一つの世界の誕生から終焉までを宇宙的規模で描く一方、無意識・深層心理という人間の心の内面にまで踏み込んで、私たちの想像をマクロとミクロ両方の次元において刺激し続けるでしょう。
 今回取り上げるのは、男女の愛や親子の絆といった身近なテーマを美しく抒情的な音楽で描く《ヴァルキューレ》。《指環》4部作の中でもひときわ人気の高い本作の魅力を、映像・録音なども交えつつ、テクスト・音楽の両面から徹底的に掘り下げていきます。(講師・記)

〈スケジュール〉
第1回 《ヴァルキューレ》その1 第1幕前半 一家離散~兄妹の苦難
第2回 《ヴァルキューレ》その2 第1幕後半 愛の場面と名乗り
第3回 《ヴァルキューレ》その3 第2幕前半 告白――自己発見のドラマ
第4回 《ヴァルキューレ》その4 第2幕後半 死の告知――人は神よりも尊し
第5回 《ヴァルキューレ》その5 第3幕 生きる希望・未来への布石

お申し込み
日程
2020/1/14, 1/28, 2/25, 3/17, 3/31
曜日・時間
第2週・第4週 火曜 13:00~14:30
回数
5回
受講料(税込)
会員 16,500円 一般 19,800円
その他
日程を御確認ください。最終回のみ3号教室で行います。

講師詳細

山崎 太郎(ヤマザキ タロウ)
1961年生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専門はドイツ文学およびドイツのオペラ。特に長年、リヒャルト・ワーグナーの楽劇を主な研究対象として、テクスト解読・上演史と演出分析・書簡研究などさまざまな方向からアプローチを重ねている。主な著書に 『《ニーベルングの指環》教養講座』(アルテスパブリッシング)、訳書に『ヴァーグナー大事典』(監修・共訳、平凡社)など。日本ワーグナー協会理事。