コロナ禍の政治思想 主権国家と生権力
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  • 百木 漠(関西大学准教授)
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コロナ禍では各国で非常事態宣言が発出され、政府が個人の自由を制限する事態が生じた。これは、例外状態における主権者の決断というシュミットのテーゼを容易に想起させるものだった。また、その後に政府がとった各種対応はフーコーの生権力を想起させるものであったと言える。イタリアの思想家アガンベンは、パンデミックを利用した政府の「例外状態の常態化」を批判して、賛否両論を呼んだ。こうした状況を踏まえつつ、本講座では、シュミット・フーコー・アーレント・アガンベン・グレーバーなど様々な思想家を参照しながら、コロナ禍を政治思想でどう捉えるかという問いを考えていきたい。(講師・記)

 
写真1:1924年のハンナ・アーレントの肖像、2018年10月3日、エリザベス・ヤング・ブリュール 、ウィキメディアコモンズより

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日程
2023/1/28, 2/11, 3/25
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 11,550円

講師詳細

百木 漠(モモキ バク)
1982年生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。アーレントやマルクスを中心とした政治思想史・社会思想史を研究している。単著に『アーレントのマルクス:労働と全体主義』(人文書院、2018年)、『嘘と政治:ポスト真実とアーレントの思想』(青土社、2021年)、共著に『漂泊のアーレント 戦場のヨナス:ふたりの二〇世紀、ふたつの旅路』(戸谷洋志との共著、慶應義塾大学出版会、2020年)、『アーレント読本』(日本アーレント研究会編、法政大学出版局)などがある。日本学術振興会特別研究員・立命館大学専門研究員を経て、2021年4月から関西大学法学部准教授。