西田哲学入門 「善の研究」の思想

  • 小坂 国継(日本大学名誉教授)
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 『善の研究』の著者として知られる西田幾多郎の思想とは、いったいどのようなものなのでしょうか。また、それは従来の西洋哲学と較べてどのような特質をもっているのでしょうか。処女作『善の研究』において西田は「純粋経験」の立場に立ちましたが、彼のいう純粋経験はマッハやジェームズのいう純粋経験とはまったく異なった性格のものでした。それはただ単に主客未分の意識の統一的状態というだけではなく、同時に、個体と普遍の間の相即的関係を説くものであり、またきわめて唯心論的な傾向の強いものでした。そこには、『華厳経』の三界唯心や一即一切の思想、あるいは陽明学の「心の哲学」と共通した考え方が見られます。
 今回は『善の研究』における純粋経験の思想の特徴を、東洋と西洋の思惟様式の比較・対照という観点から、鮮明にしてみたいと考えています。(講師・記)

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日程
2019/9/14
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,240円 
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

小坂 国継(コサカ クニツグ)
1943年生まれ。1966年早稲田大学第一文学部卒業。1971年同大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。1986年より日本大学教授、2014年より日本大学名誉教授。専攻は宗教哲学、現代日本思想、比較思想。著書に、『西田幾多郎』『東洋的な生きかた』『環境倫理学ノート』『倫理と宗教の相剋』『近代日本哲学のなかの西田哲学』『鏡のなかのギリシア哲学』(ミネルヴァ書房)、『西田幾多郎の思想』『西洋の哲学・東洋の思想』『全注釈 善の研究』(講談社)、『西田哲学の基層』『明治哲学の研究』『新版西田幾多郎全集』(共編、岩波書店)など。