1日体験 「源氏物語」研究 総角の巻
  • 教室開催

  • 今井 久代(東京女子大学教授)
講師詳細

物語文学は、想像を駆使して作り出される虚構の話であろうとする。『源氏物語』はその虚構のしくみを徹底的に深化させていくところから、人間や人間世界の普遍的な真相に深く触れている。 表向きは光源氏と女三の宮の子、実は柏木を父とする不義の子、薫が新たな主人公である。血のつながりは薄いが、光源氏の人生の負の部分を引き継ぐ薫。その意味では、二人は運命の親子なのかもしれない。冷泉帝即位の陰で没落し、宇治にひっそりと住まう八の宮の姫君たちと、薫・匂宮の恋の物語が始まる。薫と大君、匂宮と中君、方や妙にねじれた、方や世によくある、男女の恋。そこには親子の関わり、そして栄枯盛衰の非情が、微妙に影を落とす。その複雑で陰影に富んだ物語の姿に分け入ってゆきたい。(講師・記)

※2006年1月鈴木日出男講師開講、2014年1月より高木和子講師、2017年6月より今井久代講師。

<テキスト>源氏物語 (七) 岩波文庫 本体1,380円+税
<参考書>『新編日本古典文学全集24 源氏物語(5)』(小学館)または「源氏物語12 第12巻」(小学館)。「源氏物語図典」(小学館)

※朝日カルチャーセンターではテキスト・参考書を販売しておりません。ご入用の場合は各自、書店でお買い求めください。

この講座は終了しました

注意事項

・初めての方でも安心してご受講いただくための体験日です。クラスの雰囲気をご確認ください。
・体験講座を受講後2ヶ月以内に申し込まれると、入会金が半額になります。

日程
2021/10/5
曜日・時間
火曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,300円
設備費(税込)
165円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

今井 久代(イマイ ヒサヨ)
1962年愛媛県出身。東京大学大学院博士課程修了、博士(文学)。東京女子大学現代教養学部教授。『源氏物語』など平安時代の物語や和歌の、表現や構造について研究。著書に、『源氏物語構造論-作中人物の動態をめぐって』(風間書房,2001,第四回紫式部学術賞受賞)がある。岩波文庫『源氏物語』全九冊(岩波書店。新大系の新装版。2017年7月より順次刊行予定)の編集協力。((一)、(二)、(三)、(四)所収の巻の注釈及び(四)を担当を担当)。