現象学から始める哲学 サルトルとメルロ=ポンティ

  • 齋藤 元紀(高千穂大学教授)
講師詳細

 20世紀初頭に創始された現象学は、以後さまざまな発展を遂げ、現代哲学・思想はもちろん、諸学問分野に今なおきわめて甚大な影響を与え続けています。いかなる時代状況のなかから、どのような思想的動機とともに現象学は生まれてきたのか。また、現象学はどのようにしてその思想運動としての力強さを得て、多様な発展を遂げることができたのか。この講座では、フッサールとハイデガーの影響下に、新たな現象学の問題局面を切り開いたサルトルの想像力論とメルロ=ポンティの身体論について考察します。考察にあたっては、現代を生きる私たちの具体的な経験の場面に即して、「事柄そのものへ」迫る現象学的思考の体得を目指します。
 この講座では、初心者の方から、学部生・大学院生、そして社会人まで、現象学に関心を寄せる方を対象に、この思想の核心をなす考え方や概念を分かりやすく、かつ最新の研究成果も盛り込みつつ、講師からの批判的考察も折り込みながらお話して参ります。「事象そのもの」をめぐる現象学的思考の冒険を、ぜひ一緒に始めましょう! 2019年7月期開講 
                                          
1 10月15日 現象学の刷新――実存と知覚をめぐって
2 10月29日 サルトルによる現象学の刷新(1)――志向性の変容と想像力
3 11月19日 サルトルによる現象学の刷新(2)――無と自由
4 12月 3日 メルロによる現象学の刷新(1)――行動と知覚
5 12月17日 メルロによる現象学の刷新(2)――身体と芸術

お申し込み
日程
2019/10/15, 10/29, 11/19, 12/3, 12/17
曜日・時間
火曜 19:00~20:30
回数
5回
受講料(税込)
会員 16,500円 一般 19,800円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

齋藤 元紀(サイトウ モトキ)
1968年生まれ。法政大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(哲学)。現在、高千穂大学人間科学部教授。専門は、現象学・解釈学をはじめとする近現代哲学。主な著書に、『存在の解釈学』(法政大学出版局、2012年)、『始まりのハイデガー』(共編著、晃洋書房、2015年)、『連続講義 現代日本の四つの危機―哲学からの挑戦』(編著、講談社メチエ、2015年)、『ハイデガー哲学は反ユダヤ主義か―「黒ノートをめぐる討議』(共編著、水声社、2015年)、『21世紀の哲学をひらく―現代思想の最前線への招待』(共編著、ミネルヴァ書房、2016年)、『終わりなきデリダ―ハイデガー、サルトル、レヴィナスとの対話』(法政大学出版局、2016年)
ほか多数。