現代社会論 大澤真幸ゼミナール

  • 大澤 真幸(社会学者)
講師詳細

 社会学・哲学・宗教・歴史・文化など幅広い対象に鋭く切り込む著作を発表する講師。現代社会をいかに論じるべきか、自身の関心のありかを語ります。

〈今回のテーマ〉「中村哲さんの実践を理論化する  」  
中村哲さんが亡くなった。残された僕らの課題は,中村哲さんを反復すること、普遍的な広がりにおいて中村さんを反復すること、これであろう。しかし、きっと次のようになるに違いない。中村さんを模倣して、中村さんのようにやろうとするが、なかなかうまくはいかず、結局、嘆息するのだ。「ああ、あれは中村さんだからできたことだったんだ。中村さんでなければ、あのようにはできない」と。しかし、それではダメだ。「中村さんにできたのだから、誰にもできる」とならなければいけない。要するに、「中村哲」という例外性を、「誰もがなしうる」という普遍性に繋げなくてはならない。両者の逆説的な繋がりをもたらすものこそ、「理論」である。中村さんがどうしてあれほどの成果をあげることができたのか、そのことを理論的に説明する必要がある。そのような理論が、中村さんを真に反復することを可能にする。 (講師・記)

この講座は終了しました
日程
2020/2/15
曜日・時間
土曜 15:30~17:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,960円
その他
・詳細なテーマは開講7~3日前にHP、twitter(@asakaruko)にてお知らせします。
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

大澤 真幸(オオサワ マサチ)
1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。著書に『虚構の時代の果て』(ちくま新書)、『恋愛の不可能性について』(春秋社)、『電子メディア論―身体のメディア的変容』(新曜社)、『戦後の思想空間』(ちくま新書)、『<不気味なもの>の政治学』(新書館)、『ナショナリズム論の名著50』(平凡社)、『文明の内なる衝撃』(NHKブックス)、『自由を考える』(共著・NHKブックス)、『ナショナリズムの由来』(講談社)、『逆説の民主主義』(角川書店)、『不可能性の時代』(岩波書店)、『<自由>の条件』(講談社)など多数。