チェコのことばと文化

  • ペトル・ ホリー(チェコ蔵主宰)
講師詳細

 2020年、チェコと日本は国交関係を結んでから100周年を記念する。明治時代に欧州を訪れた岩倉使節団は、当時のオーストリア・ハンガリー帝国の領であったボヘミアで伝習し、その旨を『米欧回覧実記』などにおいて記した。1918年にチェコとスロヴァキアは二重帝国から独立し、チェコスロヴァキアを建国するが、いち早く日本においてもその関連著書が刊行され話題になった。そんなチェコスロヴァキアの黎明期に劇作家カレル・チャペックがその劇作『RUR』の中でロボットという言葉を造語として輩出し世界へと広めた。数百年にわたりボヘミアは公用語としてドイツ語を使ったが、18世紀末から生じた同国の民族覚醒運動の関係者は19世紀後半からチェコ語を公用化させんとし、外国から流れてくる新しい単語などをチェコ語化することによって新文化を作っていった。こうした中にはドイツ語を主とする作家、グスタフ・マイルンクやフランス・カフカなどもいた。そんな文化的な坩堝(るつぼ)からくる、ない交ぜの世界やそこを行き交う言葉の面白さについて語りたい。(講師・記)

お申し込み
日程
2020/3/21
曜日・時間
土曜 13:30~15:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,740円 一般 4,400円
その他
・教室は変更になる場合がございますので、当日の案内をご確認ください。

講師詳細

ペトル・ ホリー(Petr HOLÝ)
ペトル・ホリー プラハ郊外のドブジーシュ生まれ。1990年プラハ・カレル大学哲学部日本学科に入学し、語学短期留学で初来日。93~94年早稲田大学、98年~2000年東京学芸大学大学院、その後、早稲田大学大学院文学研究科にて歌舞伎を研究し、04~06年同大学第一文学部助手、06年同大学大学院博士課程を単位取得退学。06年に、チェコ大使館内チェコセンター東京を新たに開設、同時に所長に就任。ヤン・シュヴァンクマイエル監督などの映画字幕作成や書籍翻訳、また作家カレル・チャペックの翻訳監修、関連書籍の執筆をはじめ、チェコ文化を広く日本に紹介。13年にチェコセンター所長を満期退任。現在、未だ知られざるチェコ文化・芸術の紹介と普及を目的にした「チェコ蔵」を主宰。チェコ文化関連のイヴェントや講師・講演会など数多くこなし、公的な通訳・翻訳業にも携わる。早稲田大学演劇博物館招聘研究員、実践女子大学短期大学部兼任講師。チェコ蔵ホームページ http://chekogura.com