【書籍付き】「通奏低音」ってなんだろう?
  • オンライン講座

  • 久保田 慶一(東京芸術大学講師)
  • 平野 智美(チェンバリスト)
講師詳細

 バッハやヴィヴァルディなどバロック時代の音楽家のアンサンブル曲には、必ず〈通奏低音〉の声部が記されています。そして曲目解説のプログラムには〈通奏低音奏者〉として、チェンバロ奏者やチェロなどの名前が書かれています。このような演奏形態はバロック音楽が終わるにつれて消えていきます。むしろ〈通奏低音〉が消えることでバロック音楽が終わったといえるかもしれません。〈通奏低音〉のはじまりがバロック音楽のはじまりでもあったからです。
 本講座は〈通奏低音〉入門として、バロック音楽を演奏したり鑑賞したりするために必要な基本的な知識や理論を、チェンバロの実演をまじえてご紹介したいと思います。また今回は、バッハと同時代の音楽家でドレスデンの宮廷楽長となったハイニヘンが若い頃に執筆した入門書『新しい通奏低音奏法』(1711年)を参考図書として、そこに掲載された楽譜や課題を使用したいと思います。
 〈通奏低音〉はバロック音楽の「基本中の基本」ですので、本講座は鍵盤楽曲の演奏や鑑賞にも役立つことでしょう。皆様のバロック音楽の理解が広くそして深まることを願っております。また毎回、チェンバリストの平野智美さんに、実践例などを演奏してもらいます。どうぞお楽しみに。 (久保田講師・記)
※平野さんの実演は事前に収録した動画を使用します。

第1回:「バロック音楽と〈通奏低音〉はなぜ密接にむすびついているのか?」
 バロック音楽の時代に〈通奏低音〉が登場した歴史的背景を説明し、〈通奏低音〉の基本-数字と記号、和音の形など-についてお話します。
※第1回のみのお申込も可能です(書籍はつきません)。→https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/dc040db1-f167-c416-e0bd-6369eb246dba

第2回:〈通奏低音〉の声部からどのように和音をつけていくのか
 〈通奏低音〉の演奏実践では、作曲者が楽譜に記載した数字などの指示に従って、即興的に和音をつけていきますが、バロック時代にはこうした和音付けの方法が規則化され、「オクターブ規則」と呼ばれる演奏規則がありました。また転調の方法には「音楽環」と呼ばれる方法も考案されています。ハイニヘンの理論書を紹介しつつ、〈通奏低音〉の演奏実践を紹介します。

第3回:バロック音楽において〈通奏低音〉は実際どうあるのか?
 ハイニヘンは〈通奏低音〉の演奏実践を説明する際に、チェザリーニとA.スカルラッティというイタリア人作曲家のカンタータでの実践例を示しています。また〈通奏低音〉の知識と理論が実際にどのように活用されるのかを、作曲や即興演奏の構想を示した〈パルティメント〉と呼ばれる演奏実践と記譜法を紹介します。

〈参考図書〉ハイニへン「新しい通奏低音奏法」(道和書院)
https://www.douwashoin.com/%e3%83%8f%e3%82%a4%e3%83%8b%e3%83%98%e3%83%b3%e3%80%8c%e6%96%b0%e3%81%97%e3%81%84%e9%80%9a%e5%a5%8f%e4%bd%8e%e9%9f%b3%e5%a5%8f%e6%b3%95%ef%bc%881711%ef%bc%89%e3%80%8d%e5%85%a8%e8%a8%b3/

〈ご案内事項〉
・本講座はオンラインセミナーアプリ「Zoom」ウェビナーを使ったオンライン講座です。パソコンやタブレット、スマートフォンで配信を見ることができます。受講者側のお名前や映像、音声は配信されません。
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・ソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。

日程
2023/2/3, 2/17, 3/3
曜日・時間
第1週・第3週 金曜 19:00~20:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 10,659円 一般 12,309円
教材費(税込)
教材費 4,400円
その他
・ハイニへン「新しい通奏低音奏法」を1月下旬に道和書院より発送いたします。発送のため、ご提供いただいた個人情報(住所・氏名)を朝日カルチャーセンターと道和書院で共有いたします。予めご了承ください。

講師詳細

久保田 慶一(クボタ ケイイチ)
東京藝術大学大学院修士課程を修了。フライブルク大学、ハンブルク大学、ベルリン自由大学に留学。東京学芸大学教授、国立音楽大学教授・副学長を経て、現在、東京経済大学客員教授、放送大学講師。音楽学博士(東京藝術大学大学院)。バッハ関連の著書には、『バッハ』、『バッハの四兄弟』(以上、音楽之友社)、『エマヌエル・バッハ―音楽の近代を切り拓いた《独創精神》』(東京書籍)、『バッハ キーワード事典』(編著、春秋社)などがある。
平野 智美(ヒラノ トモミ)
東京藝術大学卒業、同大学院修了。文化庁特別派遣芸術家在外研修員としてイギリスに派遣され研鑽を積む。チェンバロを鈴木雅明、N.パールの各氏に師事。第13回国際古楽コンクール<山梨>最高位受賞。2005年文化庁ニューアーティストシリーズに選出される。2016年〜2018年国立音楽大学非常勤講師。ソロCD「<1685> 後期バロックの3巨匠」(音楽現代推薦盤)リリース。
現在、千葉経済大学短期大学部講師として後進の指導にあたるほか、国内外の演奏家と共演を重ねている。