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新西洋美術史
美術と時代・社会
- 教室開催
- 千足 伸行(成城大学名誉教授)
アメリカはその歴史が浅いように、美術における伝統も当然薄く、ヨーロッパの近代美術を後追いするだけの美術後進国と見られていました。しかし、19世紀に入るとヨーロッパに学び、ヨーロッパで頭角を現すアメリカの画家たちも登場してきました。その代表格がホイスラーとサージェントです。2人はしばしばフランスの影響を受けた印象派の画家とされますが、決してフランスの後追いではない、独自の世界を展開しました。一方、スイス・アルプスの画家セガンティーニは印象派的な明るく澄んだ光の中に生きる人々に加え、誕生から死につながる人間の運命を象徴的に描いた画家として広く親しまれています。 (講師・記)
<スケジュール>(※テーマは変更になることがあります)
第1回:4月15日 日本贔屓の《ノクターン》の画家:ホイスラー
第2回:5月6日 世紀末的な洗練とおしゃれ感覚の画家:サージェント
第3回:5月20日 アルプスの生と死と愛を見つめて:セガンティーニ(1)
第4回:6月3日 アルプスの生と死と愛を見つめて:セガンティーニ(2)
- 日程
- 2023/4/15, 5/6, 5/20, 6/3
- 曜日・時間
- 土曜 10:15~12:15
- 回数
- 4回
- 受講料(税込)
- 会員 13,200円
- 設備費(税込)
- 660円
- その他
- ・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
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講師詳細
- 千足 伸行(センゾク ノブユキ)
- 1940年生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業。専門は北方ルネサンス、近代絵画。東京放送(TBS)を経て国立西洋美術館に勤務。退職後、成城大学文芸学部教授となり、現在に至る。その間ミュンヘン大学に留学。主な著書:『ロマン主義芸術』(美術出版社)、『北方ルネサンス絵画』(講談社)、『ゴッホ』(朝日グラフ増刊、朝日新聞社)、『アール・ヌーヴォーの世界(Ⅱ)』(学習研究社)、『新西洋美術史』(西村書店)、『アール・ヌーヴォーとアール・デコ:甦る黄金時代』(小学館)ほか。