考古学で探る古代の大豪族 大伴氏

  • 木下 正史(東京学芸大学名誉教授)
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 ヤマト王権を支え、時に対抗した畿内大豪族の葛城氏・蘇我氏・藤原氏などを取り上げ、関連する遺跡・古墳など考古学の成果を軸に、大豪族の盛衰や諸豪族が果たした古代史上の意義について連続講座で考えます。
 大伴氏は朝廷に直属する伴造で、ヤマト政権の軍事・外交を職掌とした大氏族でした。大伴室屋が雄略天皇によって大連に任命され、葛城氏に代わって権力を掌握します。室屋の孫の大伴金村は、武烈・継体・安閑・宣化・欽明の各天皇代に大連となり、継体天皇擁立に尽くすなど、5世紀末から6世紀前半にかけてヤマト王権内に確固たる地位を築きました。ただ、任那四県の割譲問題を糾弾されて失脚します。しかし、その後も大化5年(649)に大伴長徳が右大臣となり、壬申の乱では長徳の弟の馬来田・吹負が天武側について戦功をあげます。奈良時代には大伴御行・旅人らが大納言に上り、多くの公卿を輩出しました。大伴家持は『万葉集』編集で有名です。韓国南部の伽耶(任那)の地や大伴吹負の百済家、大伴氏が守衛した朱雀門、南河内の終末期古墳などでの考古学的成果を探りつつ、大伴氏の実像について考えます。 (講師・記)

*同日に同講師による、「2019年の日本考古学」講座(13:30~15:30)があります。

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日程
2019/12/7
曜日・時間
土曜 10:30~12:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,960円
教材費(税込)
教材費 110円
持ち物など
・当日、教室にて資料を配布いたします。
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

木下 正史(キノシタ マサシ)
1941年東京都生まれ。東京教育大学卒業。同大学院修士課程修了。日本考古学専攻。奈良国立文化財研究所、東京学芸大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。主な著書に『古代日本を発掘する―飛鳥藤原の都―』『飛鳥・藤原の都を掘る』『藤原京』など。