古代出雲の壮大なる交流

  • 森田 喜久男(淑徳大学教授)
講師詳細

 かつて繁栄を極めていた古代出雲は、大和朝廷に打倒された。出雲大社は、大国主神の怨念を鎮めるために創建された神社である。こういった本が書店ではいつも売れています。しかし、果たして本当にそうだったのでしょうか。
 結論から先に言えば、古代出雲には決して怨念の世界が渦巻いていたわけではありません。古代出雲は、対岸諸国や他地域と積極的に交流を行い、大和を支えていました。出雲あっての大和だったのです。この講座では、出雲敗北史観と訣別し、新しい古代出雲像の構築を目指します。(講師・記)


第1回 古代出雲と東アジア 
 古代出雲は東アジアに向かって開かれた場所でした。その痕跡は、『出雲国風土記』の国引き神話やスサノヲ神話、さらには異国の王子ツヌガアラシトの渡来伝承に残されています。その分析を通して、東アジアにおける古代出雲の位置に迫ってみましょう。

第2回 日本海域の中の古代出雲
 『日本書紀』の崇神紀には、天皇が出雲に神宝を献上させるという伝承が残されています。その伝承の舞台は、出雲だけではなく九州の筑紫や丹波にも広がっています。丹波と言えば、亀岡市に出雲大神宮という神社もあります。この伝承の意味するところは何でしょうか。
 
第3回 古代出雲と大和
 出雲は本当に大和と敵対していたのでしょうか。『日本書紀』に見える埴輪起源伝承の主人公、ノミノスクネは出雲の出身であるとされています。出雲のパワーは常に大和を支えていました。古代出雲と大和とのさまざまな交流の実態について考えてみましょう。

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お申し込み

注意事項

※補講日が決まりました。6/24、7/22、8/26(水)の15:30~17:00に行ないます。

※新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、5/27も休講になりました。補講日は未定です。(2021.1/2は調整中の為、仮日程です) 5/7記
※新型コロナウイルスの影響拡大に伴い、4/22は休講になりました。補講日は未定です。(2021.1/1は調整中の為、仮日程です) 4/2記

日程
2020/6/24, 7/22, 8/26
曜日・時間
水曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

森田 喜久男(モリタ キクオ)
1964年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科史学専攻博士課程単位取得退学。博士(歴史学・駒澤大学)島根県古代文化センター、島根県立古代出雲歴史博物館を経て、淑徳大学人文学部教授。日本古代史・神話学・博物館学専攻。著書『日本古代の王権と山野河海』、『やさしく学べる古事記講座』(ハーベスト出版)、『古代王権と出雲』(同成社)他。