新しい宮沢賢治2 デクノボーという希望

  • 今福 龍太(文化人類学者)
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 宮沢賢治が創造した物語的平行世界「イーハトーブ」。それは、私たちの内なる理想郷にして批判意識の拠点です。希望や夢だけではなく、そこでは苦難や痛みでさえ、人間の精神を浄化し、鍛えるためのかけがえのない手がかりでした。愚かさという美徳、動物や他者との対話の可能性、死者の精神的奪還。物語や詩という仕掛けのなかで、文明社会が忌避し、押し隠そうとしているものと、ひたすら対話しつづけ、そこから倫理の声を聴きだそうとした宮沢賢治。そのテクストをあらたな視点から読み直すことをつうじて、私たち自身の内なる自己と対話する「新しい宮沢賢治」シリーズの第二弾です。 (講師・記)

(1)賢治と〈デクノボー〉について 「虔十公園林」を読む
(2)賢治と〈動物〉について 「なめとこ山の熊」を読む
(3)賢治と〈北〉について 「オホーツク挽歌」を読む

参考書:
今福龍太『宮沢賢治 デクノボーの叡知』新潮選書、2019年9月刊

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注意事項

★2/22は休講になりました。4/11(土)18:30~20:00に補講を行います。
★春の講座案内の日程から変更になっておりますので、ご注意ください。

日程
2020/1/25, 3/14, 4/11
曜日・時間
第4週 土曜 18:30~20:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 11,880円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
日程にご注意ください。

講師詳細

今福 龍太(イマフク リュウタ)
 1955年東京生まれ。文化人類学者。クレオール文化研究の第一人者。奄美自由大学主宰。奄美では唄者、沖縄では吟遊詩人。詩誌『KANA』同人。こだわりの場所にメキシコ、バハ・カリフォルニア、ブラジル、キューバ、台湾、琉球弧、アイルランド、世界中の汀。食べ物はフェイジョン、パモーニャ、チポトレ、ムグンザー、パクチー。夕暮れになればキルケニー、カシャーサ、シュタベントゥン、天草、レツィーナ。
 著書に『ここではない場所』、『ミニマ・グラシア』、『薄墨色の文法』、『ジェロニモたちの方舟』(以上、岩波書店)、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』、『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(以上、みすず書房)、『ブラジル映画史講義』(現代企画室)、『小さな夜をこえて──対話集成』(水声社)、『宮沢賢治 デクノボーの叡智』(新潮選書)、『ボルヘス「伝奇集」 迷宮の夢見る虎』(慶應義塾大学出版会)など多数。主著『クレオール主義』、『群島-世界論』を含む著作集『今福龍太コレクション《パルティータ》』(全五巻、水声社)が2018年に完結。