渡来人 その系譜と人物伝 東漢氏の族長とその処世術

  • 加藤 謙吉(歴史研究家)
講師詳細

「東漢氏(やまとのあやうじ)の族長とその処世術─かわはらのみたみ川原民直みや宮・さかのうえ坂上直こま駒こ子(東漢直こま駒)・坂上おおすくね大宿禰かりたまろ苅田麻呂」

大和国高市郡ひのくま檜前の地を拠点としたアラ安羅系の移住者(安羅は韓国慶尚南道ハ咸マン安にあった伽耶諸国中の一国)の擬制的同族組織である東漢氏の族長(うじの氏かみ上)の地位は、当初、みたみ民氏ややまとのふみ東文氏・坂上氏ら有力支族の代表者の間で交互に継承されていましたが、八世紀半ばに聖武天皇の恩寵を得た坂上忌寸いぬ犬かい養が族長に就任して以降、犬養・苅田麻呂(子)・田村麻呂(孫)ら坂上氏一族がそのポストを独占するようになります。配下にあやひと漢人と呼ばれる技術者や有識者から成る多数の渡来系集団を擁した東漢氏の一族は、古代の国家形成に大きな役割を果たしましたが、特に軍事面に秀で、時の権力と結んで、6・7世紀から8・9世紀にかけて、様々な戦乱や政変に関与し、政界に隠然たる勢力を保持するようになります。本講義では、川原民直宮と坂上直駒子・坂上大宿禰苅田麻呂の三人の東漢氏族長に焦点を当て、それぞれの生きた時代を通して、彼等の足跡を探ってみたいと考えています。           (講師・記)

お申し込み
日程
2021/5/20
曜日・時間
木曜 13:00~16:15
回数
1回
受講料(税込)
会員 6,600円 一般 8,800円
教材費(税込)
教材費 55円
設備費(税込)
165円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

加藤 謙吉(カトウ ケンキチ)
1948年三重県四日市市生まれ。1976年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。成城大学・中央大学兼任講師、放送大学講師を歴任。博士(文学)。著書に『蘇我氏と大和王権』、『大和政権と古代氏族』、『大和の豪族と渡来人』、『大和政権とフミヒト制』(以上、吉川弘文館)、『秦氏とその民』、『吉士と西漢氏』(以上、白水社)、『日本古代の豪族と渡来人』(雄山閣)など。