わきまえないフェミニズム入門 集英社新書『私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い』刊行記念講座
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  • 坂下 史子(立命館大学教授)
  • 和泉 真澄(同志社大学教授)
  • 土屋 和代(東京大学准教授)
  • 吉原 真里(ハワイ大学教授)
  • 三牧 聖子(同志社大学大学院准教授)
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講師詳細

 世界各地で#MeToo運動が急速に広まるなか、日本でも特に若い世代の「わきまえない女」たちが声を上げ、社会に蔓延するさまざまな不正義を問いただす動きが高まっている。
 本講座では、5人の女性研究者が、アメリカ社会に対してさまざまな形で声を上げてきた女性たちの例を考察しながら、性と人種、社会階層、性的アイデンティティなどの交差の様相を解説する。
 アメリカの女性たちは何とどう闘ってきたのか? そこにはどんな苦悩や挫折があり、そこから女性たち、そして社会は、何を手に入れてきたのか? 「フェミニズム」とはそもそも何か? アメリカの歴史や事例から私たちが学ぶことは何か?
 全5回からなる本講座では、受講者とともにこれらの問いを考えてみたい。

〈スケジュール〉※シリーズ通しのご受講をお勧めしますが、各回のお申し込みも可能です。
■第1回 「わきまえないフェミニズム」とは 講師:坂下史子(立命館大学文学部教授)
理論と実践としての「フェミニズム」序論として、受講者に馴染み深い人物や事例を取り上げながら、講座全体を見渡す導入講義。
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/70f5c673-1066-4371-2b5a-627e3b941c60

■第2回 あきらめないフェミニズム 講師:土屋和代(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
フェミニズムとは、スポットライトの当たる一時の発話や行為ではなく、長年にわたる地道で辛抱強い活動の積み重ねである。挫折を克服し、連帯を築き、活動を継続してきたアメリカ女性たちの歩みを振り返りながら、インターセクショナルな歴史を紐解く。
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/bb2dd0d3-5ec3-f3c5-b26f-627e3d60874d

■第3回 姿かたちのフェミニズム 講師:吉原真里(ハワイ大学アメリカ研究学部教授)
女性が声を上げるときには往々にして、発言の場や方法、容姿や所作などを慎重に検討することが必要とされる。アメリカで声を上げてきた女性の事例から、「リスペクタビリティ」「ルッキズム」「感情労働」などの概念を考察する。
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/8c610eb7-7bd1-b638-8467-627e3ec1c918

■第4回 斬り込むフェミニズム 講師:和泉真澄(同志社大学グローバル地域文化学部教授)
フェミニズムは反体制と捉えられがちだが、国家権力の内側から社会の制度や構造の変革を実現することも、重要なフェミニズムの形である。アメリカで政治や司法の中枢に挑戦して地位を得た女性たちの葛藤や功績を振り返る。
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/40970767-9fc2-f9e1-22cf-627e3fa0b51f

■第5回 Z世代のフェミニズム 講師:三牧聖子(同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授)
勝者の論理や価値観を問い直し、境界を超えたケアと連帯を培い、地球の未来に向けて行動する若い世代のフェミニストたち。希望と変革の「シスターフッド」や「エンパワメント」を提示する。
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/3b5d9c93-9dae-700e-3a82-627e417be29f

+最終回11時半~12時までは5名の講師全員が登壇し質疑応答を行います。

〈参考図書〉
集英社新書『私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B4S63KL1

〈ご案内事項〉
・本講座はオンラインセミナーアプリ「Zoom」ウェビナーを使ったオンライン講座です。パソコンやタブレット、スマートフォンで配信を見ることができます。受講者側のお名前や映像、音声は配信されません。
・受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。期間内は受講者は何度でもご視聴いただけます。
・配布資料がある場合はメールでご案内いたします。郵送はしておりません。
・開講日の前日夜までに受講者の皆様に講座視聴URLとパスワード、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。弊社からのメールが届かない事案が発生しておりますため、モバイルメールアドレス(docomo、au、SoftBank、Y!mobileなど)はなるべく使用しないようお願い申し上げます。メールが届かない場合は asaculonline001@asahiculture.com までお問合せください。
・Zoomのソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。
・ネット環境による切断やその他アプリの障害が起きた場合には、当社は責任を負いかねます。 またやむを得ない事情により実施できなかった場合は、受講料の全額をお返しいたします。
・第三者との講座URLの共有や貸与、SNSを含む他の媒体への転載、また、講座で配布した教材を受講目的以外で使用することは著作権の侵害になりますので、固くお断りいたします。
・オンライン講座の申し込みはWEB決済のみで承ります(開講日前日まで)。キャンセルは開講日の4日前まで承ります(手数料550円)。キャンセルの場合はasaculonline001@asahiculture.comまでご連絡ください。その後のキャンセルはできませんのであらかじめご了承ください。

申し訳ありませんが、この講座は満席です。キャンセル待ちをご希望の場合は、恐れ入りますが、当教室にお電話にてご連絡ください。

この講座は終了しました

注意事項

・本講座はZoomウェビナーを使用したオンライン講座です。開講日の前日夜までに受講者の皆様に講座視聴URLとパスワード、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。メールが届かない場合は、 【asaculonline001@asahiculture.com】 までお問合せください。
・ソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。

日程
2022/7/10, 7/17, 7/24, 7/31, 8/7
曜日・時間
日曜 10:30~11:30
回数
5回
受講料(税込)
会員 11,000円 一般 13,750円
持ち物など
〈参考図書〉
集英社新書『私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い』6月17日発売予定
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B4S63KL1

講師詳細

坂下 史子(サカシタ フミコ)
立命館大学文学部教授。神戸女学院大学文学部英文学科卒業後、同志社大学大学院アメリカ研究科で修士、米国ミシガン州立大学大学院文芸研究科でPh.D.(アメリカ研究)取得。専門はアフリカ系アメリカ人の歴史と文化。著書に『よくわかるアメリカの歴史』(共編著 ミネルヴァ書房)、『「ヘイト」の時代のアメリカ史——人種・民族・国籍を考える』(共著 彩流社)、Gender and Lynching: Politics of Memory(共著Palgrave Macmillan)など。最近はBLM運動に関する講演や寄稿も行っている。
和泉 真澄(イズミ マスミ)
同志社大学グローバル地域文化学部教授。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業後、カナダのクイーンズ大学政治学研究科修士課程修了、同志社大学大学院アメリカ研究科で博士(アメリカ研究)を取得。専門は北米移民研究、2004-05年度フルブライト奨学金にてロサンゼルスで調査研究。日系アメリカ人・日系カナダ人文化史研究。主著は『日系アメリカ人強制収容と緊急拘禁法−人種・治安・自由をめぐる記憶と葛藤−』(明石書店 ※英語版はTemple University Pressから刊行)、『日系カナダ人の移動と運動−知られざる日本人の越境生活史−』(小鳥遊書房)など。最近はコロナウイルスの流行とアジア系ヘイトに関する講演、寄稿なども行なっている。
土屋 和代(ツチヤ カズヨ)
東京大学大学院総合文化研究科准教授。カリフォルニア大学サンディエゴ校歴史学研究科でPh.D.(歴史学)取得。専門はアメリカ現代史、社会史。著書にReinventing Citizenship: Black Los Angeles, Korean Kawasaki, and Community Participation (Univ. of Minnesota Press)、共著に『自由と解放を求める人びと―アメリカ黒人の闘争と多面的な連携の歴史』(彩流社)、『現代アメリカ講義―トランプのアメリカを読む』(東京大学出版会)、『歴史のなかの人びと―出会い・喚起・共感』(彩流社)、『環太平洋地域の移動と人種―統治から管理へ、遭遇から連帯へ』(京都大学学術出版会)など。
吉原 真里(ヨシハラ マリ)
ハワイ大学アメリカ研究学科教授。東京大学教養学部教養学科卒業後、米国ブラウン大学アメリカ研究学部で博士号取得。日本語の著書に『アメリカの大学院で成功する方法』(2004)中公新書、『ドット・コム・ラヴァーズ』(2008)中公新書、『性愛英語の基礎知識』(2010)新潮新書、『ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール』(2010)アルテスパブリッシング、『「アジア人」はいかにしてクラシック音楽家になったのか?』(2013)アルテスパブリッシング、『親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』(2022)アルテスパブリッシング、共著に『私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い』(2022)集英社新書、他、英語の著書も多数。
三牧 聖子(ミマキ セイコ)
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授。東京大学教養学部卒、同大大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。専門はアメリカ政治外交、国際関係論。著書に『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年)共訳・解説に『リベラリズムー失われた歴史と現在』(ヘレナ・ローゼンブラット著、青土社)。朝日新聞コメントプラスコメンテーター、朝日新聞読書面「新書速報」(政治経済)担当。