新しい宮沢賢治1 森羅万象との対話

  • 今福 龍太(文化人類学者)
講師詳細

 宮沢賢治が創造した物語的平行世界「イーハトーブ」は、私たちの内なる理想郷にして批判意識の拠点です。希望や夢だけではなく、そこでは苦難や痛みでさえ、人間の精神を浄化し、鍛えるためのかけがえのない手がかりでした。物語や詩という仕掛けのなかで、文明社会が忌避し、押し隠そうとしているものと、ひたすら対話しつづけ、そこから倫理の声を聴きだそうとした宮沢賢治。多彩な賢治のテクストをあらたな視点から読み直すことをつうじて、私たち自身の内なる自己と対話する「新しい宮沢賢治」シリーズの第一弾です。(講師・記)

(1)賢治と〈海〉について 「銀河鉄道の夜」を読む
(2)賢治と〈風〉について 「風の又三郎」を読む
(3)賢治と〈石〉について 「楢ノ木大学士の野宿」を読む

参考書:
今福龍太『宮沢賢治 デクノボーの叡知』新潮選書、2019年9月刊

お申し込み

注意事項

日程が変更になりました。10/12は休講とし、補講を11/23(土)18:30~20:00に行います。

日程
2019/11/9, 11/23, 12/14
曜日・時間
第4週 土曜 18:30~20:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 11,880円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
日程にご注意ください。

講師詳細

今福 龍太(イマフク リュウタ)
1955年東京生まれ。1982年よりメキシコ、キューバ、ブラジルなどで人類学的調査に従事。現在、東京外語大学大学院教授として映像文化論、時間形象論、群島論等を講ずる。キャンパスの外に新たな遊動的な学びの場の創造を求め、2002年より巡礼型の野外学舎「奄美自由大学」を主宰。主な著書に『ミニマ・グラシア』『薄墨色の文法』『ジェロニモたちの方舟』(以上、岩波書店)『レヴィ=ストロース 夜と音楽』(みすず書房)、『書物変身譚』(新潮社)、『私たちは難破者である』(河出書房新社)など。近著に主著である『クレオール主義』『群島-世界論』を含む『今福龍太コレクション《パルティータ》』(全五巻、水声社)、『小さな夜をこえて──対話集成』(水声社)など。吉増剛造との共著に『アーキペラゴ 群島としての世界へ』(岩波書店)がある。