手の倫理 言葉と体の深い世界

  • 伊藤 亜紗(東京工業大学准教授)
講師詳細

 西洋哲学においては、他者との関係は伝統的に「まなざし」をモデルとして考えられてきました。けれどもこれは、そもそもまなざしを持たない視覚障害者や、日常的に介助を受けていてまなざされるような距離を他者とのあいだに取ることのできない人にとっては、リアリティがありません。
 そこで本講座では、まなざしではなく手のうちに、つまり「手で相手に触れる」という行為のなかに、別の倫理の可能性を見出してみたいと思います。(講師記)

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日程
2020/6/19
曜日・時間
金曜 18:30~20:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

伊藤 亜紗(イトウ アサ)
東京工業大学IIR未来の人類研究センター准教授。リベラルアーツ研究教育院兼任。専門は、美学、現代アート。2010年に東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究美学芸術学専門分野を単位取得のうえ、退学。同年、同大学にて博士号を取得(文学)。学術振興会特別研究員をへて、2013年に東京工業大学に着任。著書に『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』(水声社、2013年)、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社、2015年)、『눈이 보이지 않는 사람은 세상을 어떻게 보는가 』(2016年)、『目の見えないアスリートの身体論』(潮出版、2016年)、『どもる体』(医学書院、2018年)『記憶する体』(春秋社、2019年)ほか。同時並行して作品の制作にもたずさわる。