芭蕉の生涯と作品 不易流行という示唆

  • 谷地 快一(東洋大学名誉教授)
講師詳細

 俳句の歴史とは、つまるところ、松尾芭蕉をどのように理解してきたかを学ぶことです。しかし、著名な俳句と紀行文『おくのほそ道』に接することはあっても、それ以外の作品に触れる機会は、なかなか得られないでしょう。そこで、この講座では代表的な作品を視野に入れつつも、それ以外の作品を、芭蕉の生涯に沿ってゆたかに拾い集めます。彼が一代で築きあげた蕉風俳諧の全体像をつかみましょう。すなわち、流行の先端を走っていた若き俳諧宗匠の時代から、謎の江東深川隠栖時代を経て、旅の詩人として没するまで、主要な発句や連句・俳文、さらに手紙や遺書を含めて解説します。
 今期は「不易流行」という方法をめぐって解説します。『おくのほそ道』の旅以後の芭蕉の発言から、門人が汲みとった教えです。これまで〈芭蕉も立派だが、ボクらの生涯にとって、芭蕉が踏まえる古典がいかに大切な遺産か〉というお話を繰り返してきましたが、その総まとめに向かうお話になります。結論は「軽み」という、もう一つに方法と矛盾のないもので、俳諧(俳句や連句)の方法としてはもちろん、私どもの日々の暮らしおいても、有益な刺激になるものと考えています。(講師・記)

第1回  2月16日 伊賀の俳席を中心に
第2回  3月16日 不易流行という示唆
第3回  3月30日 俳文「洒落堂記」を中心に

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み

注意事項

緊急事態宣言の延長に伴い、1/19、2/16は休講いたします。
補講日は下記となります。
3/9、3/30 火曜日 10:30~12:00

日程
2021/3/9, 3/16, 3/30
曜日・時間
火曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

谷地 快一(タニチ ヨシカズ)
1948年北海道生まれ。俳号、海紅。東洋大学名誉教授。博士(文学)。俳文学専攻。著書に『与謝蕪村の俳景 太祇を軸として』(新典社)、共編著に『芭蕉・蕪村発句総索引』(角川書店)、 江戸人物読本『与謝蕪村』(ぺりかん社)、『俳句教養講座』全3巻(角川学芸出版)など。句集に『九十九句』(芭蕉会議)。